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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2025.01.17

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine - 17 January 2025

日本語訳

  • ニコライ・パトルシェフは、ロシア大統領プーチンに影響を及ぼすことのできる、昔からの盟友であり、現在は大統領補佐官である人物だ。そして、ロシア連邦安全保障会議の前書記でもあった。その彼が、報道によると、クレムリン寄りのコムソモルスカヤ・プラウダでのインタビューにおいて、ウクライナは2025年に国家して「存在しなくなる」可能性があると語ったとのことだ。ロシア人とウクライナ人の「友愛的な」きずなが主張されているにもかかわらず、パトルシェフはウクライナの諸都市が破壊されていることを、彼がいうところのウクライナの「ネオナチ思想の暴力的強要」と同国の「激烈なロシア恐怖症」のせいであると非難して述べた。

  • パトルシェフ発言は、これまで長きわたってロシア当局者が発してきた反ウクライナ発言からみえるパターンの一部を成している。つまり、ウクライナの国家、アイデンティティ、文化を貶め、それらを脅かそうとするものだ。この種の発言は、ソヴィエト連邦崩壊後、ロシアがウクライナの独立と主権を承認したのに加え、国際的にもウクライナが承認されたという事実に相反するものである。

  • 2022年のロシアによるウクライナ全面侵略以降だけでなく、それ以前から発せられている、ウクライナのナチズムに関するロシア指導部の発言や、頻繁になされるウクライナのナチズムに関する根拠のない主張が、ウクライナでロシアが仕掛けた戦争に参加し、この戦争を支持するように、ロシア軍人とロシア国民に影響を及ぼそうとするためのものであることはほぼ確実である。この種の発言や主張は、ロシアがナチス・ドイツと戦った戦争が与えている、歴史的かつ精神的に深く影響の及ぶ印象を利用して、ウクライナとその人々が脅威であるという認識を育むことを目的にしており、それによって、ロシアによる侵略行為を正当化しようとしている。このような言説は、ロシア政府の管理・統制下にあるメディアによって支持され、拡散され続けている。

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