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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 01.05.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 01 May 2024

日本語訳

  • ロシアのティムール・イワノフ国防次官に対する捜査は、彼より高位のルスラン・ツァリコフ第一国防次官にも及んでいる可能性が高い。ツァリコフはイワノフ事件とのつながりをFSBに尋問されていると報じられている。ツァリコフはイワノフの後援者であると言われてきた。彼は国防省の権力構造内において、セルゲイ・ショイグ国防相とヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長に次ぐ、事実上三番目の地位にいるとされる。また、イワノフと同じく、ツァリコフもセルゲイ・ショイグ国防相と以前からつながりをもっている。ツァリコフはロシア民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省でショイグの部下として働き、それに続いてショイグの後任としてモスクワ州知事[臨時代理]になり、それから2012年に国防省に移った。

  • イワノフに関する捜査がロシア財務相アントン・シルアノフにも影響を与えかねないという見立てがあるが、その可能性は現実味を帯びている。これに関連して、情報筋の一部から、ロシア国防省の建設関連部局がシルアノフのために住宅を建てたという話が伝えられている。

  • 腐敗はロシア国防省がずっと以前から抱えている問題の一つだ。2019年に軍首席検察官ヴァレリー・ペトロフは、腐敗は「法治国家における問題の大部分のまさに根源」であると語った。ウクライナにおける戦闘で、特に開戦初期の戦闘において、ロシアが適切に行動できなかった要因の一つに腐敗がある。ウクライナでの戦闘では、期限切れの野戦糧食や低品質のタイヤの原因が腐敗にあったと批判され、また、燃料の横領も報告されていた。

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