【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.12.07
日本語訳
ここ直近の数週間、ロシア軍の前進のほとんどは、次の3地域で重点的に進められている。それは、ポクロウシク[Pokrovsk]方面、クラホヴェ[Kurakhove]方面、ヴェリカ・ノヴォシルカ[Velyka Novosilka]方面の3つで、いずれもドネツィク州内のウクライナ南東部に位置しており、それぞれが密接につながっている。ポクロウシク方面においてロシアは、この都市に向かって少しずつ占領地を広げており、セリドヴェ[Selydove]という町を制圧し、ロシア軍支配突出部を大きくした。なお、ロシア軍は依然としてポクロウシク市自体から6〜7kmほど離れた地点にとどまっている。
ロシア軍はまた、クラホヴェ中心部内で戦闘を続けている可能性が高い。クラホヴェは戦線上の重要地区になっており、ロシア軍がクラホヴェを占領した場合、同軍はこの地域の部隊展開地点を固めたうえで、さらに西進する環境を整えることができるようになる。
伝えられた情報によると、ウクライナ軍はヴェリカ・ノヴォシルカから北方の地点に向かって限定的な反撃を行ったとのことで、その結果、ノヴィー・コマル[Novyy Komar]という村落をロシア軍の手から取り戻したとのことだ。このようなウクライナ側の努力にもかかわらず、ヴェリカ・ノヴォシルカに北側からつながる補給路を遮断し、この町を包囲しようとするロシア軍の取り組みは続いている。ロシア軍はまた、南側からヴェリカ・ノヴォシルカに向かう進撃も続けており、そのなかで最近、ブラホダトネ[Blahodatne]という村落を占領している。