【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 02.11.2023
日本語訳:
ここ1週間のウクライナ軍の攻撃によって、ロシアは少なくとも4基の長射程空対地ミサイル(SAM)発射台を失った可能性が高い。2023年10月26日、ロシア・メディアは3基のSA-21[*S-400]発射台がルハンシク地域で破壊されたことを報じた。ウクライナ側情報筋は、クリミアでさらにロシア軍防空能力が失われたことを報告している。
ロシアは長い間、潤沢なハイテク長射程SAMシステムを軍事戦略上の主要要素の一つとして、重視してきた。
最近の損失が浮き彫りにしたのは、ロシアの統合的防空システムが最新鋭の精密攻撃兵器への対処に苦慮し続けている可能性が極めて高いことであり、また、残る兵器システムとその運用要員にかかる負担はすでに相当なものであるが、その負担が増す可能性も極めて高くなるだろうということだ。ウクライナで破壊された兵器システムを、ロシアが別のところの兵器で置き換えることで、ほかの作戦地域の防空能力は弱まることになるだろう。