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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 28.03.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 28 March 2024

日本語訳

  • 一時的被占領下のウクライナ領内において、ロシア政府当局者の手による統治政策が継続して行われている。ロシア国民経済公共行政アカデミーは、「国家ならびに地方行政運営」に関する修士課程の開設を進めており、この高等教育機関の代表によると、この過程の卒業生は、あらゆるレベルの政府機関で働くのに必要なスキルを身につけることになるとのことだ。このあらゆるレベルの政府機関には、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の政府が含まれており、さらにヘルソン州とザポリッジャ州の行政機関も加わっている。また、ロシア司法相コンスタンチン・チュイチェンコは、一時的被占領下のウクライナ領内の各所に、連邦刑務所を58カ所、設立したことを発表した。

  • ロシアによる統治を担う、熱意ある有能な人材が、一時的被占領下のウクライナ領内で不足しており、これの克服を目的の一部として、この修士課程が設立される可能性は高い。このことは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の先月の年次教書演説と、2024年1月に出された新たな人材予備軍の確立に関する大統領令のなかで示された、新たな行政エリート創出という計画と関連している可能性がある。

  • これは、一時的被占領下のウクライナ領の司法・政治的な枠組をロシア連邦のそれに一致させることを意図したロシア化政策のさらなる証拠だ。同様な措置には、これまでのところ、ロシアの司法制度を広げていくこと、ロシアの教育カリキュラムを押しつけること、ロシア・パスポートを支給すること、そして、ロシアの通信インフラを構築することが含まれている。

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