【和訳】英国国防省 ウクライナ情勢 2024.10.13
日本語訳
2024年9月10日から16日にロシア連邦海軍は、大規模戦略演習である「オケアン-24」を実施した。この演習が行われるまで、ロシア連邦軍の大規模演習は2年間中断されていた。2022年までロシアは、全軍種が参加する演習である合同戦略演習(JSE)を毎年、実施する予定でいた。だが、過去2年間、演習は実施されなかった。演習が実際されなかった原因が、ウクライナにおける戦争で必要とされるものが生じた結果にあるのは、ほぼ間違いない。
オケアン-24は、戦時下にもかかわらず広域に能力を発揮できることを、喧伝するための取り組みであった可能性が高い。当初のロシア側報道によると、オケアン-24には、艦艇400隻超、航空機120機、車両7,000両、兵員9万人が参加する予定であり、バレンツ海、バルト海、地中海、カスピ海で実施され、さらに太平洋と北極海でも実施される予定であるということだった。
この演習は実際に上述のエリアで実施されたが、そこに示された数字が極めて過剰なものであったのはほぼ確実で、現実に参加可能な艦艇は300隻程度である。
なお、オケアン-24の活動は黒海では行われていない。そうなった要因が、2024年前半の6カ月間にウクライナが行った攻撃にある可能性は極めて高い。
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