【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 26.05.2024
日本語訳
2024年5月10日に始まったハルキウ州北部へ侵攻する攻勢の一環として、ロシアはヴォウチャンシクという小都市への攻撃を続けている。ヴォウチャンシクでは依然として両軍が攻防を続いており、そのようななか、ウクライナ軍守備隊はロシア軍の地上攻撃のほとんどを撃退している。ヴォウチャンシクから西南西の方向に位置するブフルヴァトカという村落がロシア支配下にある可能性は高く、ロシア軍は付近のドネツ川渡河点を物理的に制圧しようと試みているところだ。そうすることで、ロシア軍はヴォウチャンシク市内に展開するウクライナ軍守備隊の後背を脅かそうとしている。
ルキャンツィ攻勢軸上でロシア軍は、リプツィという村落に向かって攻撃を続けているが、ウクライナ軍参謀本部によると、2024年5月22日夕刻時点において、ロシア軍は大規模な前進ができていないとのことだ。
2024年5月17日にプーチン大統領は、ロシア軍がハルキウ州内に緩衝地帯もしくは安全地帯なるものを設置していることを発表したが、このような地帯の設置は現状、うまくいっていない。ハルキウ州北部戦線は安定化している可能性が高く、ロシア側の領土支配は断片的であって、まとまっていない。この方面におけるロシアの領土奪取はこれからの一週間、限られたものになるだろう。というのも、当初のロシア軍の勢いは、ウクライナ側の抵抗によって抑え込まれているからだ。
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