【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.08.23
日本語訳
一年前の今日は、ワグネル・グループの指導者が何名か死亡した日で、その死亡者のなかにはワグネル・グループのオーナーのエフゲニー・プリゴジンと創設者のドミトリー・“ワグネル”・ウトキンが含まれている。彼らは飛行機の墜落で死亡したのだが、機内での爆発が墜落の原因なのはほぼ間違いない。これ以降、ワグネル・グループは徐々に解体されていき、生き残った幹部の多くがワグネル・グループを去っていった。
アンドレイ・“セドイ”・トロシェフはワグネルの元最高経営責任者だった人物だが、彼はロシア国防省に加わった。トロシェフはロシア国防省の民間軍事会社(PMC)「レドゥート」の一員になり、ウクライナで戦闘に加わる志願兵軍団を編成する任に就いている可能性が高い。ワグネル第1突撃部隊の元指揮官だったアレクサンドル・“ラティボル”・クズネツォフは、チェチェン特殊戦(スペツナズ)義勇部隊「アフマト」に加わった。ボリス・“ゾンビ”・ニジェヴェノクはワグネル第3突撃部隊の元指揮官であるが、2024年5月に「ヴォストク-V」義勇部隊の指揮官に就任した。
かなり多くの元ワグネル兵士が、上述の元ワグネル指揮官とそれ以外のワグネル指揮官に従って、ワグネル・グループからほかへと移籍している。ワグネルの兵力のピークだった2023年の約5万人と比較して、現在のワグネルは全体で5千人程度を維持しているに過ぎない可能性が極めて高く、これらはベラルーシとアフリカの一帯に残存展開している兵力である。
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