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【和訳】英国国防相 ウクライナ情報 23.10.2023

Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 23 October 2023

日本語訳:

  • ロシアの政府歳出は、ウクライナでの戦費にますます焦点があてられるようになっている。2024年の国家予算提案に占める国防費は、2023年に割り当てられた国防歳出予定費から、おおむね68%増になる見込みで、2024年国防費はGDPの約6%分の金額になる。これとは対照的に、教育と医療福祉への歳出は、2023年の割り当て分のままとなる予定だが、インフレを考慮に入れると、実際には歳出削減となる。

  • 増加する負傷兵と戦死者の家族に対する支給金と医療福祉費への資金を確保するために、さらに多くの歳出を割り当てる必要が生じてくるだろう。長期的な医療措置が必要になるほど深刻に負傷した兵士の半分以上が手足を失っており、これらの負傷兵の5人に1人は上肢切断の必要があると、2023年10月17日にアレクセイ・ヴォヴチェンコ労働社会保障省副大臣が述べている。このような負傷兵に、生涯にわたる医療福祉が必要になってくるのはほぼ間違いない。

  • 一貫して上昇傾向にある軍事歳出が、ロシア国内のインフレ圧力の一因になっていく可能性は極めて高い。さらにいえば、軍事歳出が継続的に増加していくことを仮定した場合、戦費をどのように捻出するかに関して、ロシア政府は難しい判断を迫られることになるだろし、ロシア企業への資金面の圧力が増すことになっていく可能性も高まるだろう。一方で、将来的に軍事歳出が実質的に大きく削減されることは、それが実現した場合、経済制裁に直面するなか、ロシアの経済活動を引っ張る主軸のさらなる喪失になる可能性は高くなるだろう。

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