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フライヤーの話

こんにちは。12月になって、急に寒くなりましたね。皆さまどんな冬をむかえているでしょうか。
前のnoteから時間があいてしまいました。今日はフライヤーのご紹介です。

宣伝美術:結城真央(あまい洋々)

『パンとバラで退屈を飾って、わたしが明日も生きることを耐える。』のフライヤーは、写真をもとにイラストを描いてもらっています。写真はわたしが撮ったものです。
2021年の初演の時も、宣伝美術の結城真央さんに、写真をイラストにしてもらいました。

初演のフライヤー。宣伝美術:結城真央(甘い洋々)


再演のために撮った写真
(モデル:三角華、爛漫)
2020年に友人を撮った写真

2020年の緊急事態宣言の中、わたしは混乱していたし、落ち込んでもいた。やることがなくなったわけではなかったけれど、演劇公演が中止になっていたし、高校の授業もなくなっていた。集中力が続かない状態になり、本は読めないし、長い文章も書けなかった。表現することへの欲望はそれでもあった。混乱や不安の中、写真は数少ない気軽にできる表現だった。一緒に住んでいた友人の写真をよく撮った。これはそのうちの一枚。うつ病を持つ友人は、緊急事態宣言のなか、むしろ元気に過ごしていた。
「今は世の中が混乱しているけど、わたしはいつも混乱している。みんなようやくわたしのところまで来たなって、上から見ちゃうね」

2021年12月の初演の時、この作品に合うと思って、写真をイラストにしてもらって、フライヤーにした。結城さんがやわらかく温かみのある印象のイラストにしてくれて、素敵なフライヤーになったと思う。
2022年は、再演であることをどう表そうかと結城さんと相談するところから始まった。同じ場所で、2022年現在の写真を撮ってイラストにするのはどうかとアイデアをもらって、三角さん、爛漫さんと、長い坂道を登って写真を撮った。

『パンとバラで退屈を飾って、わたしが明日も生きることに耐える。』の中に、わたしをモデルにした人物はいない。けれど、わたしの生活の切れ端はたくさん反映されている。それは、フライヤーの中にも、というお話。
読んでくださりありがとうございました。

近所のビラカンサス


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