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【日常の中の非日常】パン屋の役割
こんにちは!
名古屋のパン職人です。
今日はパン屋さんで働いていて思うことをお話しします!
パン職人を志して12年ほどになります。
12年もパン業界に関わっていると色々考えことは変わるもので、最近ではパン屋の存在意義や役割について考えることがあります。
やはり年を重ねると客観的に物事を見るようになるようです。
【日常の中の非日常】
パン屋さんってどんな場所だろう。
パンってみんなにとってどんな存在だろう。
そう考えた時に、やっぱりパンは昔から日常に根付いた食べ物だと思いました。
戦後、パンが給食に導入され、子供の頃から日常的にパンを食べるようになり、大人になっても朝は食パンや菓子パンを食べる。
もはやパンのない日々を想像できないくらい、毎日の生活にパンがいます。
その逆の位置にいるのがケーキだと、僕は考えます。
朝ご飯にケーキを食べる。
ランチをケーキで済ます。
夜、ワインとチーズとケーキを食べる。
こんなことはないですよね。
ケーキを食べるということは、やはり特別なもので、お祝いやご褒美など、特別なことになります。
だからケーキ屋さんに行くのも特別な時。
ケーキ屋さんは非日常な場所なんです。
(ケーキ屋さんに行くの楽しいですもんね✨)
パン屋さんは日常的な場所?
では、非日常的なケーキ屋さんに対して、パン屋さんは日常的な場所。
果たしてそうでしょうか?
僕はこう考えます。パン屋さんは、
【特別な日常を味わう非日常的な場所】
昔のパン屋さんに比べて、最近のパン屋さんのレベルはどんどん上がり、値段も少しずつ高価なものになってきました。
その背景には材料の高騰もありますが、職人がこだわり抜いて作ったパンが、特別なものになってきたと僕は思います。
空腹を満たすためだけのものではなくなり、より美味しいパンが食べたいという嗜好品になってきました。
毎日食べるパンよりも、少しいいパンが食べたい。
スーパーのクロワッサンじゃなくて、パン屋さんのサクサクなクロワッサンが食べたい。
もちもちな食パンが食べたい。
香ばしいバゲットが食べたい。
そんな日常的なパンを特別なものにしてくれる。
それがパン屋さんで味わう非日常なのではないでしょうか。
パン屋さんでパンを買うというのは、日常でも非日常でもない、【日常的に味わう非日常】という新しいジャンルだと、僕は考えます!
どのお店もワクワクする!
パン屋さんを紹介するために、たくさんのお店を回っていますが、お店に入るたびにワクワクします☺️
買いに来る人が幸せになって帰っていく。
とても素敵な仕事を選んだなと自分でも思います✨
どのパン屋さんもたくさんのこだわりがあります。
いつしかそんなこだわりも聞いてみたいですね!
これから色んなパン屋さんに行くのが楽しみです😊