【中国S2ビザ】自力でビザ申請に挑戦だ!
2024年1月から夫が上海に単身赴任しております。
GWに遊びに行きまして、すっかり気に入ったわたしたち。
また遊びに行きたくなりました。
今回は中秋節を狙っての渡航予定で準備を進めております。
GWの様子は動画でどうぞ。
中国は祝日が多くありましてね。
ちなみに中国の祝日はこんな感じ。
加えて会社で設定されている「年末年始」と「お盆休み」があります。
……休み、多くない?って話ですが、土曜出勤などで調整とのこと。
さて、わたしたち日本組。
軽く「遊びに行きたいから行く!」と言っておりますが、中国は思い立ってすぐ行ける国ではありません。
ビザが必要なのです。
しかもその申請が大変ったら。
GWは夫の会社の補助がありました(3年で”1回だけ”旅費含めすべてサポートしてもらえる制度)。
すでにそのカードを使ってしまった我が家。
有料でもいいからサポートしてもらえないか問い合わせたところ……「1人あたり9万円」かかりますとのこと。
え?きゅうまんえん?😳
無理無理!なら自力でやったるわ!の精神で、この度ビザ申請を自力で行った次第笑
今回は「中国S2ビザを自力で申請してきたよー」な内容。はい。完全にわたしの備忘録です。
上海は食べ物も美味しいですし、ディズニーもあります。
よかったら観光ビザ(Lビザ)を取得して足を運んでみてください。
S2ビザより書類は少なく済みますよ。
それではこの備忘録が誰かのお役に立つことを願いつつ、はじめていきましょう笑
※この記事は2024年8月現在の情報となります
※情報は随時変わりますので、必ず最新のものを参考にしてください
中国に入国するにはビザが必要
2024年8月現在、日本国籍の人が中国に渡航する場合は”渡航目的に沿ったビザ(査証)取得”が必要となります。
ただ、実は1つだけビザなしで入国する方法があります。
それが”トランジット”での入国。
今回こちらについては割愛しますが、簡単にまとめると「72-144時間以内に航空便予約を確定している第三国への乗り継ぎ航空券を持っている人だけは最大144時間入国できますよー」というもの。
例えば日本🇯🇵→上海🇨🇳→タイ🇹🇭に旅行に行く、とか。
どこかをまたがねばならず、航空チケットも提示が必要。
何気に結構勇気がいる感じなので、わたしは性格上できないな……笑
話をビザに戻しましょう。
ビザ(査証)は渡航目的により種類があります。
いや、めっちゃ種類ある!!
我が家の場合は
・夫:Zビザ
・わたし&息子:S2ビザ
が必要となります。
夫は海外赴任にあたり、大量の書類提出や身体検査を経てZビザを取得。
こちらは会社主導ですべて手配されます。
申請からビザ到着までは3ヶ月近く。
大学の卒業証明書を取りに行ったり、東京まで生体登録をしに行ったりとなかなかハードでした。
期間が決められており、もし延長する場合はその手続きをするとのこと。
Zビザは持っていれば赴任期間中の出入国は自由です。
家族はというと……家族帯同で中国に長期間住む場合は「S1ビザ」を取得。
単身赴任の場合は短期間の入国になるため「S2ビザ」の取得。
S1ビザは”長期間中国国内に住んでますよー”。
S2ビザは”たまに家族のところに遊びに行きますよー”。
たまに行くだけなので、認められる期間が短いのがS2ビザ。
さらにS2ビザにも種類があります。
・シングルビザ:3ヶ月で1回入国可能
・ダブルビザ:6ヶ月で2回入国可能
それぞれビザの取得から3ヶ月ないし6ヶ月で使用しなければ消滅します。
ビザ申請から受け取りまでは1週間程度。とはいえいくつか準備しなければならないものがありますので、早めの準備を推奨します。
……ね、めんどくさーい😂
文句を言っていても仕方ないので、18万円(9万円×2人分)を浮かせるべくいざ準備!!
なお「家族だけど観光ビザ(Lビザ)は難しいの?」という部分ですが、これから紹介する必要書類に家族について記入する欄があります。
そこで夫が中国で就労していることが分かると「なぜ家族訪問のビザじゃないの?」とツッコまれる可能性があるとのこと。
結局どちらも申請のめんどくささは変わりませんので、正直にS2ビザ申請がよろしいかと。
S2ビザ:事前に準備するもの
ここからはS2ビザに絞って解説していきます。
必要書類は以下の通り。
全てA4用紙での準備となります。
これらを1人の申請につき、1部ずつ準備します。(しかし当日1家族1枚でいいと言われました、理由は謎)
特徴的なのが「証明写真」「ビザ申請表」「招聘状」。
ー証明写真
証明写真は規定がめっちゃ細かい。
しかもなんか不思議なサイズ。
かなり厳しい規定なので、できたら写真屋さんで撮ってもらいましょう。1人2000-3000円程度でデータと写真がもらえます(高けぇ)。
データはビザ申請書類に、プリントしたものは当日書類に貼るために使用します。プリントしたものがない場合はビザセンターで撮影も可能です。
ービザ申請表
ビザ申請表はすべてオンラインでの申請となります。
これの項目が多い!
ざっと項目はこんな感じ。
突っ込ませていただきたい🙋♀️
なぜ学歴がいるんだ?笑
苦虫を噛みながら入力しましたよ。
両親の情報は住所まできっちりと。
これらの情報を中国ビザセンターのサイトから入力して、印刷しておきます。
以前は毎回入力だったのですが、2024年5月からアカウント作成が必要となりました。
アカウントの中に情報を残しておけるため、一度申請をすれば次回からは一部の情報を変更するだけで書類が完成します。
1点注意事項があります。
ビザ申請は申請する場所が居住地で異なります。
それに伴い、申請する際の「場所」は必ず確認するようにしましょう。
申請当日、せっかく並んだのに書類が間違っており出直しとなった人を見かけました。
デフォルトは「Tokyo」。設定を変えれば「Osaka」「Nagoya」になります。領事館での申請はまた違いますので、ご確認ください。
上のバーから変更ができます。
これはS2ビザであろうと、観光ビザであろうと同じです。
間違えると申請予定日に申請ができなくなります。要注意!
居住地により申請場所が変わりまして、領事館で申請する場合もあります。
県内でよかったと思ったのは久しぶりですw
ー招聘状
招聘状。こちら「しょうへいじょう」と読みます。
その名の通り招く人側からの情報をまとめておくもの。
ビザの種類によっては招聘側が大使館で申請となりますが、S2ビザは簡易的なもので良いとのこと。
自分たちで作成しちゃっていいそうです(そんなゆるいならいらなくない?と思ったのは内緒)
入れておきたい情報は以下の通り。
ミソは招聘人の署名。
一時帰国したときに数枚書いておくと楽。
これを日本語または中国語で準備します。
念の為両方用意しました(中国語ver.を使用)。
招聘状は申請者ごとに1枚ずつ必要となります。理由は「申請者ごとの申請」だから。子どもが申請者の場合は旅費負担が母であることも明記しておきます。
ここでの注意点は「居留許可の番号」。こちら1年更新となっております。更新をまたぐ場合は書類の内容も変えないといけないのでご注意ください。
ーその他のポイント:「戸籍謄本」と「ビザ申請費用」
戸籍謄本は1人につき1枚必要。
ただ実際に申請した際は家族でまとめて1枚でいいと言われたので、戸籍謄本が空振りました😂(スタバ買えたなぁ)
14歳から17歳の子どもは両親が申請に付き添います。
どうやらこの際に戸籍謄本が重要になるとのこと。
マイナンバーカードを使ってコンビニで発行したものはNG。
必ず役所の窓口で取得するようにしましょう。
……と思ったのですが、コンビニ発行のものでもいいらしい。
申請当日に家族で申請にきた方が戸籍謄本を持っておらず、案内員に「コンビニでもいいから戸籍謄本取ってきて」と言われていました。
念の為、役所で取得したもののがいいと思いますが、忘れたら最悪なんとかなります。
なんだ、なんなんだ。
適当なのか、適当じゃないのか。
どっちなんだい!!(きんにくん風)
まぁいいか。
さらにビザ申請にはお金がかかります。
こちらは2024年8月現在の申請費用です。※S2ビザはシングルとダブルのみ
2人分で証明写真と申請費用で20000円ほど。おぅ。
でもね、9万円(代行費用/人)より安いからいいの。
S2ビザ:ビザ申請の手順
必要書類が準備できたらいよいよ申請となります。
まずビザ申請は住民票がある地域での申請となります。
管轄エリアをまとめてみました。
これをみて思いました。
「よかった、愛知県民で🥹」
ビザは申請と受け取りで2回出向く必要があります(受け取りは代行も可)。
交通費を考えたらえらいこっちゃー。
申請する場所を確認したら以下の手順で申請を行います。
ポイントは「航空券の手配」。
先に航空券を手配しておく必要があります。
これ、なかなかドキドキしますよね。
わたしは渡航予定の2ヶ月半前に航空券を手配。
ビザ申請は3ヶ月前から出来るので、渡航予定の1ヶ月半前に行いました。
※正確にはシングルビザの使用期限が切れるまでに出国しなければいけないため、この点は注意が必要。
あとから知ったのですが、招聘状のあるビザ申請の場合は航空券はビザの受け取りが終わってからでもいいそう。
が、あとになればなるほどチケット代は上がりますから早い方がいいですよね。
なので申請もゆとりを持って行いました(直後に息子の短期留学もあったので、内心ヒヤヒヤでしたけど笑)。
ビザ申請もね、これまた重労働でした。
めっちゃ混んでるんですー泣
しかも申請できるのは平日(9-12時)のみ。
9時から受付なのですが、8時半に行ってやりましたよ。なのに17番。
受付に並んで、おじさんがチェックをする段階で書類不備だとそれ以上は進めません。
あとから修正可能な部分がほとんどですが、パスポート番号や残存期間などは修正不可。その場合はビザセンターに置いてあるパソコンで再入力可能です(アカウント制になったのでログインすればすぐ修正可)。
おじさんの仮受付が終わり、番号札をもらい待機。
番号札は「親族(Q1・Q2)・家族訪問(S1・S2)ビザ申請」と「それ以外」で分けられており、そのおかげか早めに申請は終わりました。
順番になったら書類を提出し、細かく確認してもらいます。
息子が17歳未満のため本来は両親の付き添いが必要ですが、夫は現地で就労しているため「父は中国赴任につき不在」と追記しました。
また息子がサインした部分には基本的に「母の名前(母代筆)」と追記します。そのあたりが前回代理店を通した申請と違った部分かな。
どちらも誘導してくれるので、言われた通りに書けば問題ありません。
わたしは最初のビザ申請で生体登録が済んでいるため、指紋の確認のみ。
息子はビザ申請時、13歳。14歳から生体登録が必要になりますが、申請時の年齢での判断のため今回は免除でした。
夏に14歳を迎えますので、次回のビザ申請時に生体登録をすることになります。上海訪問予定の9月には14歳になっているので、空港での指紋採取はあるとのこと。
各種書類の確認が終わったらビザ申請費用を支払って完了となります。
2024年5月からは申請費用が前払いになったそう。準備しておきましょう。カードでも支払いできます。
名古屋ビザセンターでは6営業日以降に受け取りが可能となります。
持ち物は「受取証」のみ。代表者だけでも受け取れます。
平日の昼間限定(12-14時)なので、仕事などを休まないといけないのが辛いところですね。受取は20分程度並びましたが、割と早かったかな。
そんなこんなで無事にビザの取得が完了!
なんと、ノーミスでした💯ほっ。
今後はアカウントに残してあるデータで申請が可能なので、証明写真の更新と渡航予定日の変更程度でよさそう。
緊張したけど無事に終えられてよかった。感動。
いざ入国!中国入国時にやること
無事にビザ申請が終わったぞー!で終わりたかったのですが、入国の流れを残しておきたかったのでもう少しお付き合いください笑
ビザを取得し、渡航当日の流れをまとめておきましょう。
流れとしては以下の通り。
指紋採取は自動の機械で行いますが、結構失敗率高め。わたしも左手の指紋を失敗したようで、入国審査のときに再度採取しました。
入国審査は結構時間がかかります。しかも書類の記入項目が多い。
海外では入国時に出入国の申請を行いますよね。春にフィリピン・セブ島に行ったのですが、そのときはe-travelと呼ばれるものを申請しました。
フィリピンではオンラインでしたが、中国はもう少し細かいところまで情報を書く必要があります。
紙での申請となりますので必ずペンを持参してください。書類を書く場所にペンは1本もありませんでした。
入国カードに記入する項目はこちら。
めんどくさいのが、滞在先の住所のところ。書いたことない漢字が続発しますので、事前にどこかにメモっておくことをオススメします。
到着したら通信環境はまだ整っていないことも多いですよね。ホテル名を検索して……ができるか分かりません。
帰りの便名も覚えてなんかいられません。
それもまた調べるまでが大変だったり。
わたしは事前にiPhoneのメモに全情報を入れておきました。
メモもしくは画像なら通信しなくても確認できますから。
入国審査では特に言葉は交わしません。
淡々と確認され、終了。
以前空いていても30分くらいかかったので、入国審査を終えるころには荷物が流れてきているかと思います。
あとは荷物を受け取って、サクッと税関を通り抜けて夫と合流だー!
まとめ
いやーモリモリでしたねぇ。
謎の達成感に満ち溢れていますよ、わたし✨笑
代行費用の1人9万円の話を聞いてから火がつきました。
無事やり遂げました。もう大丈夫だ。
最後にかかった費用をまとめておきますね。
これは観光ビザでも変わらないと思うので、参考になるかと思います。
以上で航空券まで込みで約8万円/人(中部↔︎浦東)。息子と2人分なので上海に遊びに行くのは1回あたり16万円くらい。
これなら家族旅行行くのと変わらないし、現地では夫が面倒を見てくれるので許容範囲ですかね。
今後航空券は春と秋の安い時期を狙おうと思います。
大型連休のときは夫が一時帰国予定。出張帰国を利用したら会社負担笑
そんな感じで何気に年間何度も家族は勢揃いできそう。
ビザ申請🇨🇳
大変でしたが、一度乗り越えると「これならやれそう」と思えます。
次からはきっと楽なはず。
やればできる!挑戦あるのみ。
こんなところで何かに気づいたわたしでした🤣
今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。