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死ぬまで、物語を書き続ける。

迷子の星

ある日、宇宙船の操縦士である私は、小惑星の群れの中に迷い込んでしまった。星図を見ても、どこがどこだか全く分からない。焦る気持ちとは裏腹に、宇宙船は静かに漂っていた。

そんな時、船内のコンピューターが、懐かしい子どもの頃の記憶を映し出した。私が初めて作ったプラモデル、熱中して読んだSF小説、そして宇宙飛行士になりたいと願ったあの日。

「私は一体どこへ行くつもりだったのだろう?」

コンピューターは、次に私の日常の記録を見せた。仕事に追われ、毎日同じようなことを繰り返している様子。ふと我に返り、私は自問自答した。

「本当にこれでいいのか?他にやりたいことはないのか?」

コンピューターは、最後に未来の私を映し出した。老いた私が、ベッドの上で宇宙を見上げている。満足そうな笑顔なのか、それとも後悔に満ちた表情なのか、私には分からなかった。

「私はどんな人生を送りたいのか?」

コンピューターの問いかけに、私は答えに窮した。
その時、ふと窓の外を見ると、美しい星が輝いていた。その星は、まるで私を導くかのように、ゆっくりと近づいてきた。

「あれは、もしかして…」

私は、その星に向かって宇宙船を操縦し始めた。

この物語が、あなたの人生を考えるきっかけになれば幸いです。

#パンダ大好きポッさん

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