その星は、奇妙な星だった。
住民たちは、争いという概念を知らなかった。彼らにとって、助け合うことは呼吸をするように自然なことだったのだ。資源は豊富で、誰もが分け合い、共に暮らしていた。老人も若者も、互いに支え合い、穏やかな日々を送っていた。
ある日、奇妙な物体が空から降りてきた。中から現れたのは、地球人と名乗る生き物だった。彼らは、この星の資源を欲しがった。
「我々は、老人ばかりの星でね。若者が苦労しているのだ。資源を分けてくれんか?」地球人は言った。
星の住民たちは、快く承諾した。「どうぞ、必要なだけお持ちください。ですが、そのお礼に何かいただけますか?」
地球人は、少し考えてから答えた。「地球へ観光に来てください。最高のサービスでおもてなししますよ。」
星の住民たちは首を傾げた。「地球には、私たちが必要とする資源があるのではないでしょうか? それと交換してはいかがですか?」
地球人は笑った。「地球の資源は、地球人だけのものでね。観光に来て、お土産をたくさん買ってください。」
星の住民たちは、ますます困惑した。「それは、少し不公平ではないでしょうか?」
地球人は、にやりと笑って、小さな箱を見せた。「我々は、星を一つ破壊できる爆弾を持っているのです。使うつもりはありませんがね。念のため。」
星の住民たちは、顔を見合わせた。彼らは、争いを知らない。爆弾が何を意味するのかも、理解できなかった。ただ、一つだけ確かなことがあった。地球人との交渉は、決裂したのだ。
地球人は、何も得ることなく、星を去っていった。星の住民たちは、静かに見送った。彼らの穏やかな日々は、これからも続く。争いを知ることもなく。
いかがでしたでしょうか?
遠い星と地球人の話はまだまだ続くのです。
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次の星は、正直な嘘の無い星です。
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地球人は、新たな星に降り立った。そこは、嘘という概念が存在しない、奇妙な星だった。
星の住民たちは、純粋で無垢だった。彼らは、思ったことをそのまま口にする。隠し事も、策略も、知らなかった。
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