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楽しいを楽しめ。苦しいを楽しめ。痛いを楽しめ。なぜなら生きているから楽しむことができる。だから全部楽しめば良い。

人生は楽しいことばかりではありません。苦しいことや痛いこともあります。しかし、生きているからこそ、それらすべての感情を味わうことができるのです。
「楽しい」を楽しむのはもちろん素晴らしいことです。しかし、「苦しい」や「痛い」といった感情も、私たちが生きている証であり、成長の糧となる貴重な経験です。これらの感情を避けるのではなく、受け入れることで、私たちはより強く、そして深く人生を味わうことができるのではないでしょうか。

すべてを受け入れ、楽しむことで、人生はより豊かで彩り豊かなものになるでしょう。

これから先は物語です。

あるところに、太陽のように明るい笑顔が素敵な女の子がいました。名前はひまりといいます。ひまりは毎日を全力で楽しんでいました。

ひまりは、友達と遊ぶのも、美味しいものを食べるのも、新しいことを学ぶのも大好きでした。しかし、ひまりは楽しいことばかりではありませんでした。

ある日、ひまりは大切にしていたぬいぐるみをなくしてしまいました。ひまりは悲しくて、涙が止まりませんでした。「どうして私だけこんな目に遭うんだろう」と、ひまりは心の中で呟きました。

そんなひまりを見て、お母さんは優しく抱きしめました。「ひまり、悲しいね。でもね、悲しい気持ちも生きているからこそ感じることができるんだよ。嬉しいことだけじゃなくて、悲しいことや辛いことも、全部ひまりの人生の一部なんだよ。もし、ひまりが虚しいと感じるなら、それは間違った方向に進んでいるのかもしれないね。虚しいは楽しいにはならないからね。全部が楽しいんじゃなくて、今が楽しいと感じることが大切なんだよ。」

お母さんの言葉に、ひまりはハッとしました。そして、涙を拭いて、お母さんに言いました。「お母さん、わかったよ。悲しいことも、生きているからこそ感じられるんだね。私、もう泣かないよ。だって、ぬいぐるみがいなくなったことも、私の人生の一部だもんね。そして、今を大切に生きるよ。」

それからひまりは、悲しいことや辛いことがあっても、それを受け入れることを学びました。そして、どんな時も笑顔を忘れずに、毎日を大切に生きるようになりました。ひまりは、虚しいと感じたら、自分の気持ちに素直に向き合い、正しい方向へと進むことを心がけました。

ひまりは、楽しいことだけじゃなくて、悲しいことや辛いことも、全部ひまりの人生の一部だと知ったのです。そして、ひまりは、「今」を大切にし、人生のすべてを受け入れ、楽しむことで、より強く、そして深く人生を味わうことができるようになりました。

もう一つの物語

都会の喧騒から離れた静かな山間の村に、絵を描くことが大好きな青年、リョウが暮らしていました。リョウは都会での生活に疲れ果て、この村に移り住んだのです。

ある日、リョウはいつものように森の中で絵を描いていました。しかし、筆は一向に進まず、心は「虚しい」という感情で満たされていました。美しい風景を見ても、鳥のさえずりを聞いても、心が動くことはありませんでした。

「なぜだろう…?」

リョウは自問自答を繰り返しましたが、答えは見つかりませんでした。ただ、生きる意欲が少しずつ削られていくのを感じていました。

そんな時、リョウはふと、幼い頃に祖母から聞いた言葉を思い出しました。
「虚しいと感じたら、自然の中に身をゆだねなさい。きっと心が癒されるから。」

リョウは藁にもすがる思いで、森の奥深くへと足を踏み入れました。木漏れ日が差し込む小道を歩き、川のせせらぎに耳を傾け、鳥のさえずりに身を委ねているうちに、リョウの心は少しずつ落ち着きを取り戻していきました。

自然の中にいると、リョウは自分が自然の一部であることを感じました。木々や草花、鳥や虫たちと同じように、自分もこの世界を構成する大切な存在なのだと。

すると、不思議なことに、「虚しい」という感情は消え、代わりに、深い安堵感と一体感がリョウの心を満たしました。自然の全てが自分であり、自分は自然の全てなのだと悟った瞬間、リョウは、自分がこの世界でたった一人ぼっちではないことを実感したのです。

リョウは、一枚の絵を描き始めました。それは、光と影が織りなす森の風景、生命力あふれる草木、そして、その中で穏やかな表情を浮かべる自分自身の姿でした。

絵を描き終えたリョウは、深い安堵感に包まれました。「虚しい」という感情は消え、代わりに、生きる喜びと希望が心に満ちていました。

リョウは、自然の力強さと優しさに感謝し、これからもこの村で、心豊かに生きていくことを誓ったのでした。

さらに虚しさや苦しめたいと思う気持ちを楽しんではいけない話を

賑やかな都会の一角にある高級マンションの一室で、美しい女性、アキは一人静かにワイングラスを傾けていました。彼女は裕福な家庭に生まれ、何不自由ない生活を送っていましたが、心の中には常に「虚しさ」が付きまとっていました。

アキは、幼い頃から両親の愛情に飢えていました。両親は仕事で忙しく、アキのことは家政婦に任せきりでした。アキは寂しさを紛らわすために、欲しいものは何でも手に入れ、贅沢な暮らしを楽しみましたが、心の穴は埋まりませんでした。

そんなアキは、ある日、SNSで知り合った男性、ユウキに惹かれていきます。ユウキは、アキとは正反対の、貧しい家庭で育った苦労人でした。アキは、ユウキの純粋さや誠実さに心を打たれ、彼と過ごす時間は、アキにとって唯一の心の安らぎとなりました。

しかし、アキの心の中には、ユウキに対する「苦しめたい」という歪んだ感情も芽生えていました。ユウキの優しさや誠実さを利用して、彼を傷つけ、苦しめることで、自分が満たされるような気がしたのです。

アキは、ユウキに高価なプレゼントを贈ったり、贅沢なデートに誘ったりして、彼を翻弄しました。ユウキは、アキの気持ちに応えようと必死でしたが、次第にアキの行動に疑問を抱くようになります。

ある夜、アキはユウキを高級レストランに招待しました。しかし、ユウキは現れませんでした。アキは、ユウキに電話をかけましたが、繋がらず、不安と焦りで胸が張り裂けそうになりました。

「もしかして、私の本心に気づいて、私から離れていこうとしているの?」

アキは、一人残された部屋で、虚しさと後悔の涙を流しました。
しかし、その時、玄関のチャイムが鳴りました。ドアを開けると、そこには、花束を持ったユウキが立っていました。

「ごめん、遅くなって。どうしてもこの花を渡したくて…」

ユウキは、アキの目を見て、優しく微笑みました。
「アキ、君は本当は寂しいんだね。そして、誰かに愛されたいと願っているんだね。」

ユウキの言葉は、アキの心の奥深くに突き刺さりました。アキは、ユウキの腕の中で、堰を切ったように泣きじゃくりました。

ユウキは、アキを優しく抱きしめ、何も言わずに彼女の涙を受け止めました。アキは、ユウキの温かい腕の中で、初めて本当の安らぎを感じました。

それから、アキとユウキは、お互いの過去や心の傷を共有し、支え合いながら、愛を育んでいきました。アキは、ユウキの無償の愛によって、心の闇を克服し、本当の幸せを掴むのでした。

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