心の計算
心は計算できません。あなたの悲しみを私の喜びで埋める事はできないのです。あなたの鬱陶しいと思う気持ちと私が鬱陶しいと思う気持ちが合わさって鬱陶しい気持ちの倍乗にはならずに無限ブラックホールになるのです。
だから私は鬱陶しい気持ちにならないように無理をしてしまうのです。
鬱陶しい気持ちを持った人と距離を取れば鬱陶しい気持ちが移る事は無いのですが自分が鬱陶しい場合は離すわけにはいかないのです。
自分の鬱陶しい気持ちに気づいてしまったならばブラックホールの淵に立った状態と一緒です。
ブラックホールに落ちてしまうと光ですら逃れる事ができないのです。最近ブラックホールの外側に向かって吹く風が観測されたそうです。
磁石にプラスマイナスがあるようにブラックホールにも入り口と出口があるのでしょうか?その理屈を私は理解できていませんが、心のブラックホールの淵に立つという事は落ちると落ちる前があるのです。
落ちる前であればなんとかなりそうです。
落ちないように踏ん張っていれば外側に向かって吹く風に乗れるかも知れません。
心の状態は安定していないのです。安定するまで待てば良いのです。あれやこれや思うから心が疲れるのです。何もしないと言っても生きる為の最低限の活動を身体はしてくれます。
見えない、聞こえない、匂わない、味わえない、感じない、動けないのは死人と同じです。一度死んでみたら生まれ変われるのです。
死んだつもりで身体を休めるとやり直した気持ちで立ち向かう事ができるのです。煩わしいことも鬱陶しいことも忘れて風が吹くまで待てば良いのです。
逃げるのでもなく、立ち向かうのでもなく、ひたすら耐えるのです。援軍が来るまでの辛抱です。風が吹くまでの辛抱です。
負けないで踏ん張る事で風が吹いていることを信じましょう。
計画や打算的な考えでは心は動かないのです。
死んだように身体を休めれば身体の機能は復活するのです。
援軍がきた加勢音を聞きましょう。風向きが変わった事を感じましょう。
五感を働かせてブラックホールから抜け出ましょう。
心が計算を始めたら身体を休めて風が吹くまで待ちましょう。踏ん張れ、踏ん張れば、踏ん張る時、踏ん張ったら、踏ん張った。
久しぶりの応援です。