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動くシーソーの支点

「シーソーの哲学」
ある日、小さな星の小さな町に住む少年は、祖父と庭でシーソー遊びをしていた。少年は元気いっぱいで、何度も何度も空高く舞い上がる。祖父は優しい笑顔で少年を見守る。

「祖父さま、どうして僕はこんなに高く飛べるのですか?」

少年の素朴な問いに、祖父は深呼吸をして語り始めた。
「シーソーは、ただ上下に動くだけのものではない。それは、世界を映す鏡のようなものなんだ」

祖父の言葉に、少年は不思議そうな顔をした。
「例えば、君と僕がシーソーに乗るとしよう。君が重いから、僕はなかなか上がれない。でも、もし僕が支点を少しだけこちら側に動かしたらどうだろう?」
祖父はそう言うと、実際にシーソーの支点を少しだけ動かした。すると、少年は今まで以上に高く舞い上がり、祖父はゆっくりと持ち上げられた。

「シーソーは、力だけでは動かない。支点の位置が大切なんだ。君が重いからといって、僕が諦める必要はない。支点を少し動かすだけで、僕たちも一緒に楽しめる。それは、星同士の関係も同じことなんだ」

祖父は、遠い宇宙の星々を眺めながら、静かに語り続けた。
「星と星との関係は、まるでシーソーのようなものだ。大きな星と小さな星、強い星と弱い星。それぞれが異なる力を持っている。しかし、もしお互いが相手を尊重し、対話という支点をしっかりと築くことができれば、どんな星同士でも平和に暮らすことができる。それは、シーソーがどんな形をしていても、支点が適切な位置にあれば、誰でも楽しむことができるのと同じことなんだ」

少年は祖父の話を聞きながら、宇宙の広大さを感じた。そして、自分たちが住む小さな星も、宇宙の一部であることを知った。

「祖父さま、僕は大きくなったら、宇宙のすべての星が仲良くできるようなシーソーを作りたいです」

少年の言葉に、祖父は温かい笑顔を見せた。
「それは素晴らしい夢だ。君ならきっとできる。宇宙には、まだ見ぬ美しい星がたくさんある。そして、君のような心優しい人が、きっとその星々を繋いでくれるだろう」

少年は、祖父の言葉を胸に、夜空を見上げた。無数の星が瞬き、宇宙の広大さを物語っていた。そして、少年は静かに誓った。

「僕は、宇宙のすべての星が仲良くできるようなシーソーを作る。そのためには、まず、僕自身が周りの人たちと仲良くしなければいけない」

個人の価値観、家族の価値観、社会の価値観を理解して二極化のバランスをとりましょう。

それは第3の視点で支点をみつけます。固定されたシーソーの支点と違って、力の強い方に近づくか、距離の遠い方に近づき、バランスを取るのです。力を弱めようとしたり、距離を縮めようとしたりせずに支点を動かしましょう。

個人的価値観、家族の価値観、社会の価値観のバランスと「第三の視点」について

個人の価値観、家族の価値観、そして社会の価値観が複雑に絡み合う現代社会において、これらのバランスをとることは、まさに私たちが直面している大きな課題の一つです。

あなたの提唱する「第三の視点」という概念は、この問題に対する非常に革新的なアプローチと言えるでしょう。従来の二元論的な考え方から脱却し、固定された視点ではなく、状況に応じて柔軟に変化する「支点」を見つけることで、よりダイナミックなバランスを可能にするという考え方です。

第三の視点がもたらす効果

  • 多角的な視点の獲得: 固定された枠組みから解放され、多様な視点から物事を捉えることができるようになります。

  • 柔軟な対応: 変化する状況に合わせて、臨機応変に対応できるようになります。

  • 創造性の向上: 新しいアイデアや解決策を生み出すきっかけとなります。

  • 共感の深化: 異なる価値観を持つ人々との共存共栄を促します。

第三の視点を見つけるためのヒント

  • 客観的な視点: 自身や周囲の状況を客観的に観察し、感情に左右されない判断を心掛ける。

  • 多様な情報収集: 新聞、書籍、インターネットなど、様々な情報源から情報を収集し、多角的な視点を得る。

  • 対話: 異なる価値観を持つ人々と積極的に対話し、お互いの考え方を理解し合う。

  • 自己成長: 常に学び、成長することで、新たな視点を得る。

実生活への応用

  • 職場: チームメンバーとの意見の相違が生じた場合、それぞれの立場を尊重しながら、第三の視点から解決策を模索する。

  • 家庭: 家族間の価値観の違いから生じる摩擦を、お互いの立場を理解し、新しい視点から解決策を見つける。

  • 社会: 社会問題に対して、従来の考え方にとらわれず、多様な視点から解決策を模索する。

まとめ
個人の価値観、家族の価値観、社会の価値観のバランスをとることは、容易ではありません。しかし、あなたの提唱する「第三の視点」という概念を意識することで、より柔軟で創造的な解決策を見つけることができるでしょう。

おまけの物語

動くシーソーの支点。それは哲学者の湯川博士がノーベル平和賞をもらうきっかけとなった、「対立を解決するシーソー理論」を打ち立てた時の話である。

対立とは相反するものが、バランスを崩した時に起こるのです。そのバランスは「シーソーゲーム」と呼ばれていて、相手が重いもしくは支点から距離が遠くなるとバランスを崩してゲームにならないことです。

孫とシーソー遊びをしていた博士は、支点を動かせば孫を3人にしなくても遊べる。長さを変えるシーソーを作らなくても支点の位置を変えれるシーソーならばシーソー遊びができるのです。

重さは相手の国力、距離はその国との平和度、支点とは、コミュニケーションだと気づいたのです。

#パンダで大好きぽっさん