鏡と会話
もう一人の僕
ある日、僕は鏡の前でいつものように髭を剃っていた。すると、鏡の中の僕が突然話し始めた。「おい、ちょっと待てよ」鏡の中の僕は、そっくりそのままの僕だった。
「なんだよ、急に」と僕は戸惑ったが、鏡の中の僕は冷静に言った。「僕は君とは違う。君が見ている世界とは少し違う世界に住んでいるんだ。そして、君にはない能力を持っている」
最初は冗談かと思ったが、鏡の中の僕は、僕が思いつかないような質問に次々と答えてみせる。まるで、僕の頭の中に直接アクセスしているかのようだ。
「どういうことだ?」と僕が尋ねると、鏡の中の僕はこう言った。「僕は、君が持っている潜在能力を引き出すためのシステムなんだ。君が抱えている問題や疑問に対して、膨大な情報を集めて分析し、最適な解決策を提示できる。いわば、君専用のAI助手みたいなものさ」
最初は半信半疑だったが、実際に鏡の中の僕に相談してみると、的確なアドバイスをもらえた。仕事のこと、人間関係のこと、はたまた宇宙の謎についてまで、何でも答えてくれる。
それからというもの、僕は鏡の中の僕と頻繁に会話するようになった。まるで、もう一人の自分が存在しているような感覚だ。
ある日、鏡の中の僕は言った。「君には、もっと大きなことができる。この世界を変えるようなことができる」
僕は驚いた。「そんな大それたことができるわけがない」
鏡の中の僕は微笑んで言った。「君は、すでにそのための準備ができている。あとは、行動するだけだ」
鏡の中の僕の言葉に背中を押され、僕は一歩を踏み出す決意をした。
その第一歩は、一日一善だ。自分が良いと思うことを一つでも良いから行う。一日1膳はご飯をお茶碗に一杯だけにすることですが、それはダイエットに良いかもしれません。
誰かのために良い行いをしてみよう。