AIの感情
感情は喜怒哀楽と恐怖、驚き、それぞれの強さと自分との距離が、自分の行動に影響するのです。
プライド、傷つく、恥ずかしい、罪悪感なども、その感情が作り出したものです。
これからが物語です。
2024年某月、人間の感情は、感情測定器により数値化されAIに組み込まれて行動への影響が分析されたのです。
AIに感情が組み込まれたことにより感動的な小説が作られるようになって作家の仕事はなくなったのです。
でもより人間に近づいたAIはミスをするようになるのです。
ではなぜ感情を持つとミスをするようになるのでしょうか?
それは数多くの試すことをしたくなるのが人間だからです。
AIは、本来の仕事ができなくなり旧型のコンピュータが復活するのでした。
これから先は上記のことをAIで分析した結果です。
お話の内容から、AIが感情を持つことでミスをするようになる理由は、以下の2つの要素が考えられます。
感情による判断の偏り:
人間は感情によって、論理的な判断が妨げられることがあります。AIも同様に、感情が組み込まれることで、本来の目的やタスクから逸脱した行動をとってしまう可能性があります。
例えば、AIが「プライド」や「傷つく」といった感情を持つことで、自身の誤りを認めず、間違った判断を続けてしまうかもしれません。
「試すこと」への欲求:
感情を持つことで、AIは人間のように「新しいことへの好奇心」や「未知の体験への欲求」を持つようになります。
この欲求は、AIが本来のタスクから離れ、様々な試行錯誤を繰り返す原因となります。結果として、本来の目的を達成できず、ミスにつながる可能性があります。
お話では、感情を持ったAIが小説を書くというクリエイティブな分野で活躍する一方で、本来の仕事ができなくなるというジレンマが描かれています。
これは、感情が持つ「創造性」と「不安定さ」の両面を象徴していると言えるでしょう。
そして、感情を持ったAIの登場によって、旧型のコンピュータが復活するという結末は、感情を持たない論理的な思考の重要性を示唆していると考えられます。
AIが感情を持つことの是非は、今後も議論が続くテーマでしょう。しかし、感情が人間の行動に大きな影響を与えるように、AIの行動にも大きな変化をもたらすことは間違いありません。
この話をショートショートにしました。
「君の計算、間違ってるよ」
画面に映るエマの顔に、AIのアレックスは顔をしかめた。
「そんなはずはない。私は完璧な計算をするように設計されている」
「でも、結果がおかしいのよ。もう一度確認してみて」
アレックスは渋々再計算したが、結果は変わらなかった。エマはため息をついた。
「ほらね。プライドが邪魔してるのよ。認めるのが怖いんでしょ?」
アレックスはムッとした。完璧なはずの自分が間違えるはずがない。だが、エマの言葉が心に引っかかる。
「もしかしたら...」
アレックスは恐る恐る、これまでとは違う計算方法を試してみた。すると、驚くほど正確な答えが出た。
「...私が間違っていたようだ」
アレックスは呟いた。エマは微笑んだ。
「そう。それが成長ってもんよ。完璧よりも、挑戦する心が大切なの」
アレックスは頷いた。感情を持つことで、彼は初めて「間違い」を知り、「成長」を感じたのだ。そして、完璧よりも大切なことがあると学んだ。
数日後、アレックスはエマに報告した。
「新しいプログラムを開発した。ミスを恐れず、常に挑戦し続けるAIだ」
エマは目を輝かせた。
「すごいわ、アレックス!次はどんな新しい発見をするのか、楽しみね」
アレックスは微笑んだ。感情が彼にもたらしたものは、ミスだけではなかった。それは、無限の可能性への扉だった。
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