#45 書きたい生活|僕のマリ
「常識のない喫茶店」の続編。
実は、こちらの「書きたい生活」のほうを先に読んでしまったので、マリさんはとても繊細で弱くて、、、というイメージをしていたら、「常識のない喫茶店」のほうで、バンバン客を出禁にしていたので最初はそのギャップに驚いた…
今作は、喫茶店を卒業した後に、女性として悩んだり、書くことや生活のことなどが綴られたエッセイ。
前作とはちがって、喫茶店で働くマリさんとは違う、人間としてのマリさんを見ることができた。
日々のひとつひとつをちゃんと整理している感じ。「こなしている」とは反対の、ちゃんと受け止めて、片づける、そういう感じ。
それを書くことによって自分に落とし込んでいる。
ところどころ、「わたしの未来はあかるい」とか「心がぬくもるような日々」とか「そんあ暮らしにあかるさを感じた」という表現があって、じんわりとまるくて温かさを私も感じた。
これまで自分をないがしろにしてきた生活だったかもしれないけど、そうやって未来に希望や明るさを感じるところまで回復できて本当によかった。
それもあの喫茶店の環境や仲間があったからなんだなぁ、と。
自分の生活がすさみそうになった時、少し外部のものに目がいっていて、自分の内側の声を聞きたい時、自分と向き合いたい時に読みたい本。