海外協力隊ぱんじゃ日記🇨🇴準備期間9日目「怪我をしました」
11月13日(水)
少し間が空いてしまいました。
もう1週間以上前のことになってしまうから、忘れてしまってることも多いと思いますが、
この日のことこそ書いて消化すべきではないかと思うので思い出しつつ書いていきたいと思いますm(__)m
今日はいつにも増して長いですが、よろしければお付き合いください。
*
この日はとても気分が良かったのです。
前の日に久しぶりにちょっとスペイン語の勉強ができて、懐かしい曲を聴いたりして心がリラックスして、少しずつ今日「できた」ことに注目できるようになって気持ちもほぐれたのか、咳にも起こされずぐっすり眠れて。
早朝バイト2日連続の2日目でしたが、割とすっきり起きることができて、むしろとっても調子が良くてすっきりした気持ちで出かけました。
早朝でもそんな風に楽しみに出かけられたのは、
とても安心できる雰囲気で楽しく働かせてもらっていたからに違いない!と思います。^^
*
あぁしあわせだなぁ、今日もいい日だなぁくらいに思っていて、もうそれは“るんるん”だったわけです。
別に時間もぎりぎりだったわけでもなくて、普通のスピードで、急ぐ気持ちもなく“るんるん”自転車でバイト先へ向かっていました。
*
全く急ぐ必要がなかったのに、車も歩行者もいないのをいいことに、なぜか横断歩道を斜めに渡ろうとして、車道と歩道の間の段差の部分にタイヤを走らせようとして
角度を誤りました。そのままバーンとこけてしまって
あーあやってしまったなぁと。
たしか車道に倒れたかたちになるのですが(それも曖昧)幸い車も来ず、あーあやっちゃったなぁと思いながら自転車を起こして立ち上がり、ちょっとばかり呆然とします。ちょっと震える。(こけて自分がびっくりしてるから。)
少しず落ち着いてきて、左手の甲をすって血が出てるのが分かりました。
バイト先についたら洗わせてもらおう。左手首が痛いかもしれない、と思いましたが、とりあえず、すぐにはよくわからないので、自転車にまたがってゆっくりバイト先に向かいました。
あぁ早めに家を出といてよかったなぁと思いながら…。
*
バイト先に着いて荷物を置いたら早速お手洗いを借りて手の甲を流す、も血が消えない。
さすがにレジ打ちなのでこの見た目はまずいなぁと思いながら、ばんそうこうを貼ろうとするがうまく貼れず…なんてしていると、一緒のシフトの店員さんが出勤されました。
「恥ずかしんですけど、こけてしまって…」と言うと、
「そりゃいけんかったねぇ><」と大きなガーゼを持ってきてくださり、貼ってくださいました。
*
バイト開始。研修入れて3日目。
わかることも増えて朝6時から9時まで楽しい3時間。
昨日今日と顔を見た方は常連さんなんだなぁとわかってほっこりします。
手はちょっと痛いけど、心配していた手首はだんだん緊張が解けてきたら回るようになって、強張ってただけだなと安心して。
まぁもしかすると腕の捻挫みたいな、筋を痛めたいみたいなことに下手したらなってるかもしれないなくらいに思っていました。
店員さんは他にいたいところはない?脚は大丈夫?と何回か声かけてくださったけど、足は無傷で全く痛みもなくて、「大丈夫です!^^」と言いながら、手にのみ少しの違和感を感じつつ3時間終了。
頭にたんこぶができているのに気づいたのはどのタイミングだったかは覚えていません。
*
バイトの間、今日この後のことを考えていました。
今日は水曜日、明日は木曜日。
明日は病院やってないかもしれない。
もし何か怪我をしていて、明日気になるってなっても行けないなら、今日(病院に)行くべきだ。
午後のバイト(放課後等デイサービスのバイトを入れてた)行けるかな、行っても迷惑かけるかな、とりあえず早く怪我のこと言ったほうがいいな。
大したことないかもしれんけど大げさかな。
ただの擦り傷だったらちょっと大げさなやつだけど、まぁそれならそれでいいかな。
でも大事をとって今日は休んだほうがいいかもしれんしな。
朝自転車でやらかして、車運転するのちょっと怖いしな。(放課後等デイサービスは車でしか行きづらい場所でした。)
「とにかく病院に一応行っておこう」とバイト終わりの9時までに気持ちは固まっていました。
病院に行こうていうんだから、結構違和感はあったのかもしれません。
*
もし怪我していたら、悪化しては困ると思い、自転車置かせてくださいと頼んで
歩きとバスで地元の整形外科へ。ドキドキしてきます。
*
あぁ親には言えないなとか(絶対呆れられ怒られるなと)
ここで相方には頼れないなとか(まず自分で現実を見て受け止めないとという思い)
とにかくまず一人で受け止めて、次どうするか考えなくちゃと謎に自立心が働く。
この時のメモが残っています。
あとで何か発覚するのは嫌だから、お医者さんに全部しっかり見てもらうぞという気持ちで、伝え忘れがないようにとバスや待合室の中で書いていました。
■左手首
すじが痛い感じ
スマホでも(スマホ触っていても)
■最初手首こわくてまわせなかったが固定したらまわせるように
■左腕こわばってる感じ
■左頭押すと痛い
■目を見開くと痛いまでいかないけど(何か感じる)
■左奥歯を噛むと痛いというか(何か感じる)
*
診察を受けて
とにかく恥ずかしい気持ちがありました。
単なる自分の不注意。自業自得の怪我。
移動の時か診療待ちの時かな。
午前10時ごろ、心のメモも残っています。
「痛い思いしないと
無理してるとか気をつけなきゃいけないとか
(気づけないのはダメ)
焦ってせこいことしようとしたら
痛い思いするよ
急がばまわれだよ
こわかったけど
開き直ってきた
仕方ない。これがわたし。」
*
腕のレントゲンを何枚か撮ってもらって
頭も打ったのでCTも撮ってもらって
骨折などは見られず一安心。
でも腕のレントゲンを撮るときに気付いてしまった。
肘がまわらない…?
レントゲンを見ながらの診察の時に
「先生、でもなんかさっきレントゲン撮るとき肘が曲げにくくてのびないんです…」
と気になったので言ってみました。
「ほんまじゃぁ、気付かんかったな。肘やっとるかもしれんね。」
ともう一度レントゲンを撮ることに。
*
レントゲンを待ってる間、今日のバイトは時間的にも気持ち的にも厳しいと感じ直前のキャンセル。
朝の時点で怪我をしたことと今日行けなくなってしまうかもしれないことを伝えていたとはいえ、最悪だ…。
でももう行かなくていいと気が軽くなってる自分もいて、本当に自分は最低だと思いました。
アプリの単発バイト、めちゃくちゃ便利だけど、楽だけど、失礼なことしてしまったなぁと思いました。(アプリ内のやりとりのみで、直接電話などでのやりとりはなし。)
*
レントゲンを撮ってみるも骨折は見えず。
「気持ちの問題ですかね?!」
と私が言うと
「気持ちの問題じゃぁないと思うよ」とお医者さん。
その場でエコーを当ててくれて
肘の周りが中で出血しているのがはっきり。
「おそらく関節内骨折じゃねぇ。骨折は見えんけど、出血するってだいたい骨折じゃけぇね。」
そしてギブスをすることになりました。
あぁ、やっぱりやってしまったんだ…。本日2回目のやってしまったなぁという心の叫び。
*
一度、なぁんだ、やっぱり大げさだったかなと思っていたけど、いざ、骨折までと言われると一気に不安になってきました。
やっぱり気持ちの中では、捻挫ですねくらいに言われて、ちょっと怪我だけど大したとこまでいかない太鼓判をもらって安心するというイメージだったらしい。
まず家族に合わせる顔がない。
言いたくないなんて言おう。
なんて言われるだろう。呆れられるな。
反対を押し切って今この状態にいるのに、自分でしかも自分の単なる不注意でこの時期にこけて大けがしてって…情けなさすぎる。
次に相方や友達。久しぶりに一緒に過ごせるようになって限られた2か月、楽しい予定も立ててたのに、あれもこれも無理だなという悲しみ。
…どこまでも振り回してばかりで情けなくなる。
そしてこの時期に骨折ということはもしかして派遣延期…?という不安。
派遣延期になったら半年とか変わっちゃうかな、てなると今後の人生プランも変わるかなとかまで考えてしまって、
ギブスのシーネを固めてもらうのを待ってる間、涙がじわじわ溢れそうになりました。
情けなくて悲しくて
腕はそんなに痛くないけど心が痛い!
*
でもそんな中、看護師さんがすごくあたたかくて、話を聞いてくださったり、自分が骨折したときのエピソードを話してくださったりして気持ちがほぐれました。
本当に素敵な方だなぁと心がじーんとした。
*
まぁ起こってしまったことは仕方ない。
なんとも滑稽で情けないなと思いながら、でもある意味腹をくくって病院を出ました。
レントゲン数種類にCTに。合計1万円以上。
まだ数日しかしていないバイトのお駄賃を超えた。これが本当の本末転倒である。
あまりにも本末転倒という言葉そのものすぎて潔くすら感じる。
*
でもだって、は情けないけど、
お金は不安なんです。
お母さんには目先のに利益に目がくらんだね(バイト)と怪我のあと言われたけど
まぁ利益と言えば利益だけどバイトを入れてたのは焦りが原因である。
海外渡航準備、想像以上にお金がかかります。
(私が心配性であれもこれもと変に準備しすぎだからかもしれないけど)
私は恥ずかしながら、正直本当に貯金がない。会社員時代最後の2か月分の給料と+αちょっとだけ。
みんなそんな貯金してたの!?と思う。
旅行にも行かないし、何か派手に使う予定なくても、お金は必要。
もう本当に足りない。親にも甘えながらなんとかならないことはないけど、余裕はないし、思い切り友達と会ったりしづらい。
この歳になっても親に甘えまくっていて自分が情けないなと思ってしまう。
想像以上に自己資金が必要であることをひしひしと感じている今日この頃。
だから少しでも気持ちが安定するようにと思ってバイトを詰め込んでいこうとしていた矢先のこの日でした。
*
相方にはもう病院にいる途中でLINEして、
家族にはとりあえずやってしまったと病院を出るころなくなくLINEして、
病院を出てすぐに家に帰る気にはなれなくて(情けなさ過ぎて)公園に寄りました。
ひとまず朝のバイト先に今の状況を電話で報告。
ギブスをつけたのでしばらくは難しそうと次週のシフトが入れなくなってしまったことを謝罪しました。
*
めちゃくちゃコロンビアに行くことを怖がってビビっていたけど、日本でも死にそうになるし
日本なら最悪怪我をしたりしても、すぐに病院に行けるし、病院に行けば丁寧に診察してもらえるし、近所の小さな病院でもレントゲンやCTも撮ってもらえる。
高いといっても保険適用のおかげで1万円ちょっとでかなりの検査をしてもらえて安心できる。
でもこれが海外なら?…とリアルに想像してみるとまた違う怖さが出てきました。
けがや病気したら日本でも不安なのにこれが海外なら?
…と思うと、そんな風に思うことすら海外で暮らすことの理解の一部なんじゃないかなんて思い始めました。
普段ならそんなこと考えないもの。
*
今、私は日本にいます。
私はコロンビアに行ってからのことばかり心配していました。
でも、たとえ日本にいたとしても何もかもが“絶対”じゃないことに気付きました。
だから今ある当たり前にあぐらをかきすぎないように、伝えたいことは伝えられるときにちゃんと伝えながら生きていきたい。と改めて思ったこの日。
*
今回思ったのは、
本当の本当に油断している時、
=全く“それ”(今回の場合は自転車でこけて怪我すること)
が起こり得るとも思ってないときが一番怖いっていうこと。
ある意味、コロンビアに行く前のこのタイミングで、気持ちを引き締めることができたことは良かった、と思いたい。
*
ちょっと余談ですが…
今回なかなか骨折を確信できなかったわけですが、自分が教員の時、子どもの怪我を見るときに
(一応養護教諭免許はとったけど勉強不足過ぎる。担任教員として子どもが「せんせ、手が痛い~」とか言ってきたときとか)
手首が曲がるか、指の曲げ伸ばしができるかなどを見ていたけど、肘が伸びるか伸びないかも大事なんだなと学びました。(そんなこと考えてる冷静な自分もいた。)
*
アルバイトなど本当に多方面に自分の不注意で迷惑をかけまくって心配をかけまくって本当に申し訳ないし、情けない気持ちでいっぱいになった1日でした。
*
左腕が使えないと、生活がこんなにも不便なんだと思った夜。(お風呂あたりは本当に大変!)
生活の不便さだって、日本でもこんなに不便なんだから、海外ならもっと不便に決まっている。
今は実家だったから、家族の手助けも借りられるけどそうじゃなかったら生活できるかすら怪しい。
そんなことにも気づけて良かったなとは思った1日でした。
*
とにかく、出発できることは当たり前じゃない。
先ばかり見て今を見れてなかったと気づかされた日。
コロンビアでしっかり自分の足で立って生きていけるように、おじいちゃん(亡くなってる)に気付かさせられたのかな。
油断するなよ~
油断しとるぞ~
こういうとこ気をつけろよ~て
行く前に教えてくれてる気がする。
*
みなさんはこんなことないかと思いますが、くれぐれも気を付けてください…。
せめてものの反面教師にしてもらえたら
私の怪我も少しばかり浮かばれます…。