その穴に米を詰めて必死に立ってる

私が料理が好きなのは、食べる事が好きだからです。時々「食べる事に興味がない、タブレットひとつ食べれば１日分の食事になるやつないかな」という様な意見に出くわすけど、その度、この人の生きる糧は何なんだろう……と考えてしまう。ハフハフのお好み焼きとか、ちゅるちゅるのラーメンとか、ねぇ？極上の生きる意味だと思うんだけどな。

コロナ禍で引きこもって久しいですが、それでもまだまだスーパーで買い占めが起こるのは「食べる以外にする事が無いから」だと私は思ってます。だって食べるは楽しいもん。よく売り切れてる小麦粉は、パンでもケーキでも科学者みたいに色々作れるし、パスタはテキトーに作ってもそれなりに美味しくてSNS映えするしね。スナック菓子は強烈な味と食感が刺激的だし（堅あげポテト大好き！）ビールは言わずもがな。

私が参考にしてるカウンセラーさん曰く、お腹いっぱいになることは、手っ取り早く自分を満たす方法なんですって。精神的にショックな事を「心にぽっかり穴が開く」とか言うじゃないですか。日本語は面白いね。その穴に米とかパスタを詰めて必死に立ってるのが、今の私たちなのかもしれない。

26歳の夏、私が所属していた会社が倒産しそうでストレスマックスだった頃、なんとなく胃の調子が悪いと思いつつも、もりもりごはんを食べていた。だって料理大好きだし、食べるは楽しいし、食べて飲んでないとやってられなかったから。

とある休日の昼下がり、突然、ピキィイッ！と胃に激痛が走った。胃にはかいこうせんを食らったみたく、痛くて息が出来ない。あんなに生命の危機を感じたのは初めてだった。１時間くらい呻き続け、ようやくTVから流れてくる新喜劇の声と揺れるカーテン（いつもの落ち着く光景）が認識できる様になった。病院へは行かなかったんだけど、まぁ、ストレスと過食による立派な急性胃炎ですね。

それから３日以上、人が残した分まで食べる大食いだった私が、何も食べたくならなかったし、水もほとんど飲まなかった（今思えば、深手を負った野生動物ですね）時間の経過で回復しましたが、今でも胃が絶好調の時は少ないです。食べ過ぎが続くと、フッと何も食べたくない日が１〜２日続きます（まぁ現代人食べ過ぎって言うし、普通っちゃ普通か）

コロナ禍のストレスで食べ過ぎてる人、多いと思います。こう言う時に食べたくなるものは大抵体に悪いから（いま青汁飲みたい？）私みたいにならない様、うまいこと体さんと相談してやっていきましょう。

……とはいえ、この間、漢方の専門家がツイッターで「こんなご時世だから、たまにはプチ贅沢を！今日は今川焼きを半分食べちゃいました🌟」と言っているのを見かけました。

……そこは１個食べていいんじゃないかなっ！？
と思うぱねかみなのでした。カラダニイイハムヅカシイネ……

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