私と家族と寿司と
寿司と聞くとシャリとネタのあの王道な姿を思い浮かべがちだが、寿司にもいろいろなタイプがいる。私は気分で酢飯を作って食べていた幼少期があるくらいなので、大体酢飯がデフォの多くの寿司は大好物なのである。今日はそんなお寿司にフォーカスしていく。
おうち寿司
ちゃんとお寿司屋さんに行く時もあるが、我が家はおうち寿司も本当によくする家だ。おうち寿司といってもこれもまたいくつかのパターンがある。でも決まって特別な日かおめでたい時、家族全員が集まる時などとにかくお寿司は一大イベントを飾る素敵なご飯だ。もうお寿司がでてくること自体が一大イベント言ってもいいかもしれない。
通称サミずし
中高生に上がると休日は日曜だけになり、アクティブな両親と比べ1週間の疲れを癒す私はいつも遅めの起床だった。両親は必ずスポーツをし、帰ってくるのはお昼だった。お昼前に起床したパジャマの私はおすしランチを期待しながらソファにまた横になるのだった。
そんな私のお腹を期待通り満たすのは「サミットのお寿司」通称サミずしだった。母は助六ずしとお寿司パックを変幻自在に組み合わせ、私を喜ばせた。毎週ではなかったが、麺類や焼きそばと隔週でサミずしと私は再会した。
夕飯は家族みんなで
我が家は父が大きいホットプレートを買ってから相当の回数のおうちBBQをした。肉焼き奉行の父がタンからカルビを焼き、鶏肉を焼き、たまの海鮮もあった。そして焼きそばを〆にするそんな夕飯は言うまでもなく人気だった。その人気を分けるのがおすしパーティーだ。
手巻き寿司をする時は必ずイッタラの青い大皿にたくさんの酢飯を作る。刺身を各々が好きなように巻いて口を大きくかぶりつく。あの瞬間は人の食べる瞬間をみんなが固唾を飲んで見守っていた。
うちで人気なもうひとつの寿司は母がつくる牛肉寿司だ。人参のオレンジと胡麻のかおり、なんと言っても甘く煮た牛肉が同じく甘めの酢飯と合う。お口の中で牛肉に出会うたびに嬉しくなるのが子ども心というものだ。私はこの牛肉が大好きだ。
酢飯づくりに宿る話
酢飯をつくったことがある人がどのくらいいるのか。私は酢飯作りは絶対手伝わないと決めている。母が炊き立てのご飯に酢を加え、冷ましながらご飯と混ぜる。その過程に必要なのはうちわで扇ぐ担当の人である。手伝いをするたびに「私を扇がなくてもいいの!」と何回も怒られた思い出は私のおうち寿司の思い出に色濃く残る。直近では父がうちわを扇ぐのをみて、仲良し夫婦だなと思った。いや、私も兄弟も怒られるから扇がなくなって仕方なく父に役割が回ってきただけかもしれないが笑
ひな祭り
今日はひな祭り。お寿司を食べる人もいるかもしれないが、それは全ての女の子のための大切な日だからだ。今日は頑張っている自分を労う最高のタイミング。
2022年も2ヶ月おつかれさま。
「私はもう大人だし」と思う人も昔はみんな女の子だったこと、そしてその女の子は必ずみんなの中に生き続けていることを忘れないようにしてほしい。そうやって私も生きていたい。
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