西洋占星術(ホロスコープ)火星について解説してみた。
第1章 火星の原型マウス
火星を神話で推測していくと、
「アレスは戦いや暴力そのものを楽しんだと言われている」というのは、彼自身の内なる力強い衝動(破壊的な力)のことを表していて、それらが(「粗野で残忍」「狂暴で狂乱」「短気で好戦的」)な彼の行動や態度につながっているのではないかと考えます。彼の内なる衝動を止められるものは何もないと言えるでしょう。
また、彼の内なる衝動(破壊的な力)というのは冥王星との類似性(関係性)を理解することができ、例えるなら、人の奥底の地下にある不安や恐怖、心理的なコンプレックス(冥王星)が怒り、残忍、狂暴(火星)といった形で表面に出てきてしまうようなイメージです。
これらは火星の意味する性的な要素についてもいえることで、神話上でもアレスはアフロディテの恋人でしたし(恋のキューピッドエロスも誕生している)、性行為と攻撃性は火星の内なる衝動としてセットで考えることができるでしょう。
第2章 火星を上手に扱う方法
ギリシャ神話でアレスが(アフロディテやハデスを除いて)親やその周りの神々から嫌われ、恐れられてきたように、火星も古代西洋占星術の中で凶星として扱われてきました。その理由は第一章で説明した通り、火星には何に止めることのできない衝動性と破壊力があるからです。この章では火星を人生の成功のためにどう扱うべきなのかについて考えていきます。
①戦士が英雄になる
この方法は、火星のエネルギーを目的意識の太陽で従わせるという考え方です。
火星は戦士を意味し、太陽は英雄や王を表します。英雄は己の目標を掲げて戦い、王は目的のために戦士達に命令を下すことで戦います。自己が戦士を導くとき、火星は個の力や才能を伸ばし、自己実現の偉大な達成を可能にしてくれるでしょう。
②サムライを目指す
この方法は、火星のエネルギーを土星の規律やルール(武士道)によって指揮させるという考え方です。ある組織(スポーツや勉学など)に属して規律やルールを学び、または、自分自身に師をつけて導いてもらうことで、火星のエネルギーの使い方を学習し、個人の成長と劇的な成果を手に入れることを可能にしてくれるでしょう。