第1章 金星の原型アフロディテ
金星を神話で推測すると、
「~戦いの神マルス(火星)を選び、恋愛関係になる。」では、金星と火星が性と恋愛の誘引力であることを示していて、「彼女の夫は~拒絶されていた」と言われているとおり、結婚が必ずしも愛と関連しているわけではないことを表しています。
「海岸に上陸すると彼女の足元には草や花々が生まれた。」は、アフロディテの美の神としての華やかさが伺われます。事実、彼女は女神たちの中で最も美しく、相手が神であれ人間であれ、一目ぼれさせる力を持っていました。しかし人間たちが(ある国の女王)プシケは美の神アフロディテに匹敵するほど美しいと語り始めたとき、アフロディテは彼女に、死刑宣告をしたという話や無理難題を押し付けたという話が残っています。アフロディテは自分以外の美しい女性が近くにいると、彼女たちの容姿、存在感に脅威を感じて、嫉妬し怒りっぽい面を露わにしていたそうです。
第2章 アフロディテに愛された少年
これまでのアフロディテの愛と美の生活を振り返ってみても、彼女は全くもって誠実な妻でも、従応な恋人でもありませんでした。彼女は最初の頃のときめきが消えてしまうと関係を維持させる努力よりも、愛の女神として恋に落ちることを楽しんだのです。
(まとめ)
金星は恋愛の星ではあるが結婚の星では無い。
美しさに対してのこだわりや嫉妬心と欲深さを見ることができる。何より楽しむことが重要。