「限りある時間の使い方」と手塚治虫の火の鳥
今日は「限りある時間の使い方」という本を1日で読みました。
読むことになったきっかけや読みながら考えかことは上記にメモ。
以前こちらで紹介した「YOUR TIME」は
「万人に適用できる時間管理術はなくて、
人それぞれタイプがあるからそのタイプを分析して
それにあった時間管理術を使うのがオススメ」
みたいな本だという理解。
それに対してこの「限りある時間の使い方」は
「そもそも仕事や余暇を大幅に改善して夢のように実現できるといった幻想は捨てて現実を見るのが大事」
といった本。目次もこんな感じ。
前半で現実を直視させ、後半で幻想を捨てさせて
現実見て1歩ずつ歩みましょうという話になっています。
最終章1つ前の13章の「ちっぽけな自分を受け入れる」に書いてあったのですが「宇宙をへこませる」とスティーブ・ジョブズが言って実際に大きな業績を生み出したが宇宙観点から見れば、そんなものは現れては消えていく瑣末なものごとひとつにすぎないと言っていてここまでだいぶサゾスティック。
最後の14章で「暗闇のなかで一歩を踏みます」といって、絶望しながらでも自分がなっとくできるアクションしようみたいな締めくくり。
全部読んで僕は手塚治虫さんの「火の鳥」が浮かびました。
火の鳥という作品は1番古代の「黎明編」からスタートして次にいきなり「未来編」になります。そこから「大和編」、「宇宙編」というよう古代と未来が交互に現代へ近づいて、最後「現代編」で終わる予定だったのにそれを書ききる前に手塚治虫さんは亡くなったそうです。
現代編が読めないのは残念ですが、実質未来編が本質だという声もあがっているようで僕もそうなんじゃないかなと思っています。
「ハレルヤ」という人工知能がすべての判断をする未来の話なのですが
人工知能同士が喧嘩して戦争になって世界が滅ぶラスト。
主人公は火の鳥に連れられて宇宙を俯瞰します。
僕たちがイメージしている宇宙って銀河系とよばれるものであり
「人間の知っている宇宙の全体の姿」と表現されていて、
これが1つの生命体で僕たち人間はこれをつかさどるミクロの中のミクロな存在というのは前述のちっぽけな存在描写であるんですが
僕が衝撃を受けたのは逆に人間の中のさらにミクロの世界へ行く描写。
僕たち生物は無数の細胞から成り立っており、
その細胞たちは無数の分子、原子、クオーク、さらに細かい人間が知らない世界、そしてその中にさらに生命体がいる。
僕たちは宇宙からみたら限りなく小さい存在である一方で
それを司る無数の細胞のことを考えたら1人の人間だけで壮大な存在。
全米ベストセラー「限りある時間の使い方」の著者は
火の鳥の未来編を読んでいないのか、
読んだけど触れないのかはわからないですが
「存在」とは「意思」というセリフもいま思えばイコール時間であり
ゆえに「時間」とは「意思」といえるのかなと思いました。
時間管理の本を読んだ感想を書こうとおもったら火の鳥読み直して興奮してしまって火の鳥未来編是非読んでくださいという内容になってしまった。
是非読んでくださいw
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