APIエコノミーの闇

以前、全部のせの「スイート(Suite)」もいいけど必要最小限のシンプルなパーツに削ぎ落として組み合わせる「ブリード(Breed)」があってTimeCrowdは後者という話を書きました。

BtoCの世界ではFacebookが全部のせの「スイート(Suite)」で
Twitterが必要最小限のシンプルなパーツに削ぎ落として組み合わせる「ブリード(Breed)」だったんだと思います。

10年前のTwitterは「140文字を投稿する」「投稿を削除する」「投稿を表示する」という機能しかなかったのですがAPIはバッチリありました。
そのおかげで利用者は「画像をのせる」「ガラケーでも表示させる」「予約投稿する」「ツイートを分析する」などの機能を使うことができました。ほんと理想の状態。

この本にもAPI開放で発展した好事例にTwitterがあげられていました。

この本にも自前主義をやめてAPIを活用してコスパよくサービスを立ち上げられる話が出てくるしAPIエコノミーに関する本はいっぱい出ています。

でもこれって「それぞれのサービスが安定提供され続ける」ことが前提。

そんな中でこれは衝撃。

「2023年2月9日からTwitter APIを無料では使えなくします」
という公式アナウンスを1週間前の2月2日に出すという。

僕だけじゃなく多くの人が「え、Twitterログインできなくなる可能性があるってこと?」となっていて混乱しているようです。

TimeCrowdもおかげさまで1社あたり毎月10万単位の打刻が発生してそれをAPI連携してBigQuery使ったり請求処理と自動連携したり運用して頂いています。それがある日「1週間後から課金します」となったらどれだけ利用者の方々が困るか想像できてしまう。

マスク氏によれば、Twitterは2023年には約50億ドルを支出すると言う。そして買収による125億ドルの負債で年間約15億ドルの返済が必要である、支出計画も踏まえると、何もしなければ約30億ドルの収益を含めても65億ドルの純キャッシュアウトフローに直面しているとした。そしてこれが「ときどきメチャクチャに見えるかもしれない私のコスト削減の理由だ」と説明している。

この記事によると売上30億ドルなのに対して支出が50億円あって20億ドルの年間赤字らしい。それはすごい。もっと早く手を打てればよかったんでしょうね。

マスク氏はTwitter買収前に、Twitterを「万能アプリ」に変えたいとの考えを示していたことから、今後はサービスを通じた送金機能やショッピング機能を付け足していく可能性がある。

あ、BreedやめてSuiteにしていきますと宣言してますね…。

TimeCrowdはこの先サービス拡大していっても
無茶すぎる赤字は出さず、着実にインフラとして安定提供していきたい。
もし僕たちがこの先曲がったことしていたら遠慮なく指摘して欲しいです。

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