#696 連絡手段を禁止したら服務事故は防げるのか
僕は東京都で小学校の教員をしています。2023年1月からnoteの更新をこつこつと続けています。2024年の目標は「noteの毎日更新」「30,000PV」「3,000スキ」です。そのために毎日継続してnoteを書いていきます。noteは日々感じていることや考えたこと、教育だけに限らず習慣化やお金についても書いています。もし、読んでいただき、共感いただけるなどしましたら「スキ」をポチッと押してください。毎日更新の励みになります。
夏休み前などの長期休業期間前には服務事故防止研修というものが行われます。その研修でよく話題に上がるものの一つに「LINEでの児童・生徒との私的なやり取りの禁止」です。
児童・生徒とのLINEのやり取りを通じて、性的な関係をもった教師が処罰を受けるケースが毎年起こります。それらの服務事故を受けて、LINEでのやり取りをしてはいけないという具体的な事例を毎年研修の中で指導されます。
毎回研修を受ける度、この具体的な事例を禁止することで服務事故は本当に減らすことができるのだろうかと考えます。本質的ではないということです。児童・生徒と性的な関係をもつという行為に及んでしまうのはその人の人格の問題です。LINEを交換したから、LINEで連絡をしたからそういうことになった訳ではないと思うのです。
私物のスマホやタブレットを仕事に使えないようにしていることも同じです。スマホやタブレットを活用した方が確実に教育効果の高い活動が実現できるのに、それに伴う事故やリスクばかりに目が行き、とりあえず禁止しておけば良いという風潮に納得がいきません。スマホやタブレットでSNSに児童の写真をアップしてしまうのは、私物のスマホやタブレットを仕事で使うからではないのです。その人の情報リテラシーの問題なんです。
根幹ではなく枝葉ばかりに目が行きがちなことが気になってしまいます。