５月4日

「今ハワイに行くならねぇ、自炊は必要だよね～～」
「物価高で外食するのもお金かかりますからね」

自家用車のタイヤ交換のために戻ってきた実家で朝食を食べながら、テレビの情報番組を眺めていた。巷はゴールデンウィークの後半戦初日、成田空港も出国ラッシュで大賑わいらしい。
今年９４歳になった婆ちゃんがソファに座りながら家族連れのインタビュー映像をジーっと見てる。
親父は別のソファで大きないびきをたてながら寝ている。
いびきがデカいのは昔からだけど、いい加減睡眠外来にでも通ってもらいたい。

昨日の天ぷらの残りを食べつつそんなふうに観察してたら、映像がハワイのビーチを映す定点カメラに変わってた。日本人の海外旅行の定番だし長期休暇に入るたびにテレビでも取り上げられるから、一度も行ったことはないのに見慣れた景色に感じる。
そんなハワイの映像を眺めながら番組司会者とコメンテーターがハワイのことを話してたら、冒頭の会話が聞こえてきた。

『みんな身を削って海外行くんだなぁ　すごい熱意だなぁ』

なんて思ってるたら、何故か凄く負けた気がしてみてられなくなってきた。前はこういう映像見てても何も思わなかったのに、今はハワイ行く人たちに言いようのない劣等感が沸いてきて、その劣等感だの敗北感だのをちょっとでも感じてる自分に腹が立つなぁ～ってね。

ほんと、前は全然気にならなかったんだけどなぁ

思い当たる理由は色々あるんだけど、結局解決策なんて『気にならなくなるように自分に言い聞かせる』しかないのが、なんとももどかしい。

ただこういうときにこうやって文章を書く習慣があると、自分の中にあるモヤモヤを文章にすることで可視化できるから多少不安感が薄れるので良かったなって切に思う。明日も書こう～～～