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文化を喫してきた。

皆さんごきげんよう、ぱんだるまです。

連日寒い日が続いていますね。あ、この文句は12月とかに言うやつか。でも寒いのには間違いないのだから、まあいいか。皆様どうかご自愛くださいね。



さて私は本来であればキャンパスで授業を受けている平日に、一限に対面授業がある日より早起きして家を出発し、「文喫」というブックカフェに足を運んできました。

以前テレビで紹介されていたのを見て一目惚れ。雰囲気がよく、本がいくらでも読めて、かつカフェまでついている。なんという素晴らしい、夢のような場所。それからというもの、ずっと訪れる機会をうかがっていました。

なんで行けたかって?なぜなら、大学が休みだったからです。実はこの土日で学祭が予定されていたのですが、今月頭にオンライン開催が決定。準備期間として土日の前後は授業が休講になっていたため、なんと週末を含めた五日間の連休が私に飛び込んできました。これはもう、出かけるっきゃない。読書の秋を存分に堪能しようではないか。

とまあこんな軽さと勢いで、電車に揺られて六本木駅に向かいました。



六本木駅からわずか二分ほど。開店時間ちょうどにカフェの前に到着し、気合を入れていざ入店。静かに流れる音楽と、大好きな本の香りが私を出迎えてくれました。

入場料を一階で支払い、入場バッジを受け取ります。早速二階の閲覧室に荷物を置くと、リモートワーク中らしき男性がお二方。「お疲れ様です」と心の中でつぶやきつつ、少し急ぎ足で選書室へと向かいました。

中二階のような選書室には、科学や美術、文学にビジネスなど、様々なジャンルの様々な年代の本がずらりと並んでいました。どの本棚も一般的な書店とは異なり、作家に関係なく分野ごとに分かれていたり、新書だらけの棚をよく見てみればそのジャンルに沿ったマンガが突然現れたりと、とにかく冒険をしているかのようなワクワク感。もうたまりません。手当たり次第に面白そうな本を棚から抜き取っていくと、私の腕の中はあっという間に抱えきれないほどの本で埋まってしまいました。


さて、いよいよその時がやってきました。耳を澄ませば何とか聞こえる程度のゆったりとした音楽と周囲のお客さんの程よい雑音をBGMに、目の前にこれでもかと積み上がった本を目の前にして、私の期待はますます膨らんでいきます。

上から一冊ずつ手に取ってページを開き、面白ければ読み進めて、あまりピンとこなければ数ページほど読んでから本を閉じる。永遠にこの繰り返しです。


ああなんという幸せ。積み上げた本のタイトルを順に読んでいくだけでも、ドキドキ、ワクワク、ハラハラ、感情が忙しい忙しい。常にテンションは上がりっぱなしで、きっと私の目は新たな発見をした幼い子供の様に、キラキラと輝いていたことでしょう。

小説も紹介本もエッセイもメソッド本も、ここで読んでいるとどれもこれもが新しい世界への扉になっているかの様で、少し読み進めるたびに新たな発見をもたらしてくれます。その発見による興奮が、普段は手に取らないようなジャンルの本にも手を伸ばさせて、さらなる新たな扉へと私を繋げてくれるのです。

まさに最高の出会いの場、文化を喫する場所。本を取る手は留まるところを知りません。気づけば外はすっかり日暮れを迎え、店内の照明の温かさが際立つ時間になっていました。



併設のカフェで看板メニューの美味しいハヤシライスをいただいた昼休憩を挟みながらも、私はこの一日で22冊の本との初めての出会いを果たし、うち7冊ともう少し長いお付き合いをすることを決めました。本棚の前でちらりと見た本まで数えれば、ざっと60冊は下らないと思います。

最新の書籍から昔の名作、あるいは画集など、本当にたくさんの本との出会いを存分に楽しむことができた、愛おしい時間でした。私が再び足を運ぶ日は、そう遠くはないでしょう。


皆様もお時間あればぜひ、足を運んでみてください。



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