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右胸の痛みと1年検診:乳がんと診断されて【44】

2020年7月 左乳房全摘手術
2020年8月〜10月 放射線治療
2020年10月〜2021年5月 化学療法
と一通りの治療が終わり5月下旬に先生から「ひと段落つきましたね」と言葉をいただいた。
もちろんがん治療はこれで終わりではなくホルモン療法は続くし再発の可能性も残っている。定期的な通院はこれからも続くんだ。

3ヶ月後にちょうど術後1年を迎えるので1年検診の予約を入れ、最後に先生から何か気になることはないか聞かれたので、ずっと気になっていたことを聞いた。

それは右胸の痛み。実は術後すぐの頃から手術した方とは逆の胸が痛い気がして、その時も先生には話していたのだけど、先生は「若い人はよく言うのよね。(右胸には)転移もしてないし大丈夫。」と言って取り合ってくれなかった。
それから「気のせい」と思うようにしたものの、抗がん剤治療中も痛みはあった。私がしつこく言うものだから先生も「じゃあ触診しようか」と診てくれた。
結果は「なにも無いよ」と異常なし。やっぱり気のせいなのか…。

すっきりしないまま日常生活に戻る。
抗がん剤治療が終わって1ヶ月経った頃には脱毛も止まり、ほぼ元の生活に戻っていた。しかし右胸の痛みだけは無くならず、1年検診の日を迎える。


抗がん剤治療が終わったら仕事もテレワークから出勤に切り替えるつもりだったけど、また右胸がガンなんてことになったら…と思うと上司にも話せずテレワークを継続していた。

1年検診は血液検査、マンモグラフィ、超音波(エコー)、CTと一通り診てもらう。
もし右胸に異常があったら、この検査で分かるだろう。そう思って挑んだ。
待合い室での時間は、またあの地獄のような時間だった。

右胸もガンだったら…
また入院して手術…
リンパ節に転移してたら…
また抗がん剤治療…

と負のことばかり。

診察室に入りうつむき加減で椅子にかける。

「血液検査もマンモグラフィもエコーも、CTも異常なしですねー。」

異常なしだった。

じゃあこの痛みは何だろう。本当に「気のせい」?

だけどこの後も痛みはマシになるどころか酷くなり、クシャミをすると激痛だし、息を吸うだけでも痛かった。そして右胸をかばうことから左脇腹や肋骨に痛みが出て、もう何が・どこが痛いのか分からない状態になっていた。

せっかく抗がん剤治療が終わったのに、こんな痛みに苦しむなんて。
この痛みはいったいいつまで続くのだろうか。。。

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