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130 豆を剥く
個人的に、
寒い間に作りたい保存食などはあまりないのだけど、
(味噌をつくらないせいだとおもう)
春から初夏にかけては全力で
季節のものを食べたくなる。
筍を茹で、
グリンピースやそら豆を剥き、
蕗の下拵えをし、
実山椒が出れば
その瞬間を見逃さず、
いちご、ルバーブ、杏のジャムを作り、
梅を何キロ頼むのか、
梅干しを漬けるのか、
シロップにするのか思案している間に
らっきょが現れ、
赤紫蘇が登場する。
まるで駆け抜けるように
夏までの保存食作りに追われる。
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追われると表現しても、
そのこと自体が楽しくてたまらないので
全然追われたい。
しかし、
それぞれの命が煌めく瞬間は
文字通り一瞬だ。
豆好きの家族のために
せっせと無心で豆を剥く。
生きている喜びで溢れてくる。
梅の購入量が決断しきれないまま
えらいこと暑い日がきてしまった。
来年からは保存食計画ノートをつけなくては。
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