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「透明な迷宮」を読んだ
「透明な迷宮」平野啓一郎
●手に取ったきっかけ
2019年1月に平野啓一郎氏の、分人主義に関する講演会に行った際に購入。サイン会での平野氏、とても「カッコいい」!と感激しました。同時代に生き、作品を追いかけられることの幸せよ。お宝状態で書棚に並べていたものをようやく読み始めました。
●読書期間
2021年5月16日〜6月8日
●あらすじ
短編集全6篇。中身は検索してください(荒いな…)
●ビブリオバトルで発表する?
これはもう、発表する場所を決めています。早く再開されてほしいエロティックビブリオバトル!ですが、どの短編も推しポイント満載なので、別の切り口から普通に発表するかも。
●おすすめポイント
6篇それぞれにあるのですが炎に恋してしまう男が独白するスタイルの「火色の琥珀」をいまならおススメ。炎の外見を愛でるのはもちろん、炎と一体化することによる悦楽、その体験を通じて現実の女性ともフィジカルに関係を持つ経緯、そしてクライマックスからその後の顛末など。帯にもありますが、官能的と言わざるを得ません。かつ、美しい!
●作家への感謝の一言
平野啓一郎先生、長らくお宝にしてしまって申し訳ありません。6人と、彼らを取り巻く人々の人生に魅了されました。超現実的な設定であるにもかかわらず、彼らが実在する人物であるかのように、愛おしく感じられました。読み終わるのがもったいない、と。至福のときでした。また時をおいて、読み直します。
※「本心」も読み始めました。ゆっくり読もうと思うのですが、ページをめくる手が止まらない…