青山<Castle Peak>㊗香港三尖のすべて制覇!|香港の離島や山々をめぐる会⑫
「人間至る処、青山あり。」
どこで死んでも世の中には自分の骨を埋めるぐらいの場所はある。だから故郷にこだわらず広い世間に出ておおいに活動すべきだというたとえ。「青山」は、樹木が青々と茂った山で埋骨にふさわしい土地の意味。
そんな人生の最後にふさわしいような山が、香港にありました。「青山」と書いてキャッスルピークと呼ぶ山です。優しそうな山かと思えば、「香港三尖」の1つです。かつて登頂したシャープピークと、ハイジャンクピークが、香港三大尖っている山になっています。ツンデレで言えば、ツンしかないような山です。
今回も2名で登頂してまいりました。難易度マックスでしたので、最後までお付き合いください。
まずは、位置関係からです。
d九龍半島側の新界(ニューテリトリー)と呼ばれる屯門付近となります。
アクセス方法はまずは、MTRの屯馬線(西鉄)で元朗駅まで。駅に隣接するYOHOモールのバス停から53番にて李屋村で下車。HKD8.7(約120円)、所要20分。バス停から私有地みたいな道路をグルーグルマップを駆使して登山口へ向かいます。
しばらくアスファルト道を緩やかにのぼると、かなり雰囲気のあるお寺を発見しました。「霊渡寺」という名前のようです。
このお寺、東晋(317~420)期に僧によって建立され、老築化と共に放棄。現在の建物は1927年に再建されたものらしいです。
この寺院の裏手から登山スタートです。まずは、圓頭山(Yuen Tau Shan/375m)を目指します。 最初からロープが必要な急勾配…ちょっとナーバスになりかけています。
こちら山頂からの眺めです。深圳が浮かび上がったように見えました。ちょっと珍しい写真です。下は進行方向でこれから向かう山々です。
めちゃくちゃに幻想的な写真です!こういう写真こそSNSに投稿してほしいのに、noteに文字お越しするまで秘蔵っ子にされていました。
山頂を下り始めると、なんと雨が降ってきました。天気予報は晴れでしたが、万が一の使い捨てカッパを装着して前進です!
ちょっとわかりづらいですが、道が20cm程度しかありません。両側が崖で、特に向かって右側は、落ちるとどうにかなってしまう高さです…。
見えていますのが、乾山(Kon Shan/394m)の山頂です。ここ香港?という景色が続きます。いまいちちょっと前の写真と同じじゃない?っていうコメントはお控えください。
乾山からキャッスルピークを望んでいます。まだまだ距離ありますね。
もう、山何個越えたのかわかりません。ちょっと、泣きが入ってきている頃です、いや号泣です。
もう、この時点では後悔しまくっています。2人して足が上がらないとか、ぶつぶつ言っています。
なんとか、残りライフ10%程度で登頂成功です!青山(キャッスルピーク/583m)、お決まりの頂上柱。
頂上から景色です、上は屯門の市街地。下は反対側で海のかなたは珠海です。
最後にキャッスル?見えなくもないですね。これが英語名の由来か。ふつうの電波塔でした。ここから麓までは全て階段です。整っているので、今回紹介した逆からの登頂をおすすめします。
下りの階段がかなりきついんですよね…、しかしどちらにせよ香港三尖の1つです、心してかかってください。
今回の学び:
山の天気は変わりやすい。レインコートは常備せよ。
人数行動制限が2名から4名になりました。次回はにぎやかに山登りできそうです🐼
- Fin -
シャープピークに登頂した様子はこちらから⇩