世界遺産バンテアイ・スレイ半日観光ツアーに参加してみたよ。|カンボジア体験レポート
スオスダイ!(訳:こんにちは。)カンボジア支店担当のかたかべです。
今回はアンコールワットだけじゃないカンボジアをお届け!ということで美の宝庫と言われている「バンテアイ・スレイ(Banteay Srei)」へ行ってきましたのでお伝えします。最後までどうぞお願いいたします!
▶世界で有名な美術といえばやっぱりこの人
いきなりですが「東洋のモナリザ」って聞いたことありますでしょうか。
モナリザですよ、モナリザ。あのフランスのパリ、ルーブル美術館にいる。
(微笑みのモナリザです。満面の笑みではないところがポイントです。)
いやいやいや、これではなく東洋のモナリザです。
シェムリアップにあるバンテアイ・スレイ寺院には東洋のモナリザと呼ばれるデバター像(女神像)の彫刻があります。
(めちゃくちゃグラマーなんです、セクシーなんです)
こちらはこの先のお楽しみとしますね、まずはツアーの内容からご紹介!
▶世界遺産バンテアイ・スレイ半日観光ツアー
バンテアイ・スレイ寺院は、アンコールワットから北東30km程離れたシェムリアップ郊外にある「クメール美術の至宝」と呼ばれているヒンドゥー教寺院です。
クメール語でバンテアイ・スレイはバンテアイ=砦、スレイ=女を意味し、女の砦と訳すことができます。そう、東洋のモナリザはここからきてます。
東西に115m、南北に95mに広がる小規模な寺院なので他の寺院ですが、他の遺跡とは離れているので、バンテアイ・スレイの観光だけでも半日は必要になります。
スケジュール:
07 : 50 宿泊ホテルにお迎え
09 : 30 バンテアイ・スレイ到着
10 : 30 バンテアイ・スレイ出発
11 : 30 宿泊ホテル到着
瓦礫、ラテライトと紅い砂岩でつくられた寺院は、全体が赤っぽい色の建物です。アンコールワットなどの大きくて圧倒される迫力はありませんが、細部まで施された繊細な美術を感じることができます。
※ラテライトとは:鉄・アルミニウムの水酸化物に富む紅色の土のことです。栄養分がないので、植物が育つには不向きな土です。
▶東洋のモナリザって?
お待たせしました、冒頭に触れたモナリザについて話しましょう。バンテアイ・スレイ寺院にあるデバター像(女神像)の彫刻は、立体的で美しいので「東洋のモナリザ」と呼ばれています。もちろん彫刻なので本家とはまた違う感じになりますが…。
世界屈指の美術作品と呼ばれるほどに評価は高いものです。
(結構近い感じしますが、意外に遠くからしか見えないのでズーム必須!)
1923年、フランス人作家のアンドレ・マルローは、このデバター像(女神像)を盗み国外に持ち出そうとして逮捕されました。美しいものは自分のものにしたくなってしまう気持ちは、時を超えて一緒です(笑)
その時の体験をもとに「王道」を執筆したといわれています。
▶バンテアイ・スレイの歴史
967年に、ラージェンドラヴァルマン王により建築が着手され、その息子のジャヤーヴァルマン5世の代にバンテアイ・スレイは完成されました。
当時の王族の一人でもあり王師(王様の先生)でもあった、ヤジュニャヴァラーハとその弟に建立されました。
記録では、王師ヤジュニャヴァラーハは多くの学問に精通しており、病や貧困に苦しむ人々を助ける慈善活動も行っていたそうです。
(なんと慈悲深い…。権力者がこのような姿勢なのは素晴らしい~)
建設されたこの土地は、古代クメール王朝が発祥した地でもあり、「聖なる山」と呼ばれるプノン・クーレン山の麓の近くということから、アンコール朝の歴代の王にとって神聖な地域とされていました。
アンコール朝の衰退により忘れ去られていましたが、1914年に再度発見され現在に至ります。
再発見されるまでの長い間森の中にありましたが、地元の人達が野焼きをしたことによってその姿を現しました。
一部表面が黒くなっているところがありますが、それはかつての野焼きの跡だといわれています。
(それにしてもどうやってこんな複雑なものを作ったんでしょうね…)
精巧に深く掘られたレリーフ(浮彫り)の保存状態は非常に良いもので、美しい彫刻が全面に施され、「クメール美術の至宝」の名前のとおり、いまでも多くの観光客を魅了しています!
▶ところでどうやって行くの?
またまたお待たせいたしました。遺跡の説明をしていたら熱くなってしまいましたがツアーに出発です!
シェムリアップ市内から車で約1時間です。
(おしゃれの価値観は人それぞれですからね。)
遺跡前には、おしゃれなショップが並びます。
ショップを抜けると遺跡の入り口が見えてきます。
(異世界と現実世界をつなぐトンネルみたいな雰囲気…)
入り口にはいったとしても、また続く道。
(ガイドさんを見るとわかりますが、頭も日差しから守りましょう)
クメール美術の至宝と呼ばれるだけあって、柱の彫刻細部まで精巧で美しいです。
東洋のモナリザと呼ばれるデバターがある、中央塔に到着です。
って、あれ?なんか中に入れないんですけどぉぉ!僕のモナリザはーー!?
ここまでしか入れません、とガイドさん。
遺跡を守るために、中央塔には近づくことが禁止されています。
ちょっぴりさみしい気持ちですが、簡単にあえないからこそ胸が高鳴ってきました!
(近年問題視されつつあるオーバーツーリズムですが、このようにアンコールワット周辺では対処をしています)
では、どこにいるの?どうやって見るの?東洋のモナリザさん。
こんな感じで、間から撮影するんです。
(んん??みえた??)
見えないよね、では拡大したやつを。
(みーえーーた!!!!)
優しそうな微笑みと精巧な装飾品が特徴的ですね。
アンコールワットのデバターと比べても、さすが東洋のモナリザと納得できる程の美人さんです!恋をしそうです(笑)
さあここでツアーは終了です。
有名なアンコールワットへ観光に行くのはもちろんですが、一歩足を伸ばして他の人が行ったことのない遺跡へ行くのもいいですね。
良いお土産話になると思います。
▶今回のレポートのツアーはこちら!
郊外にある寺院なので、シェムリアップ市内から移動時間は約1時間です。観光に行くには半日かかりますが、その時間をかけてでも行ってほしいお勧めの寺院です!
東洋のモナリザとシェムリアップでみなさまのお越しをお待ちしています!
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました~!
オークン・チュラウン!(訳:ありがとうございます。)
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