01脳腫瘍が見つかった

これは少し前のこと。
仕事中に突然、右半身がいうことを聞かなくなってしまったのです。

PCのキーボードが打てない、マウスのカーソルが合わない。そのうち、めまいがしてきて横になっても治らない。と思ったら数分後には何も無かったようになる。「あれ？疲れているのかな」なんて思いました。

1時間ほどすると、またキーボードが思うように打てない、めまいがする。
目を瞑ると眼球がビクビクしている気がする。
ノートにメモを書こうとしたけれど文字も書けなくなり、さらに脱いだスリッパが片足だけ履けない。トイレットペーパーが破れない。
症状が悪化していて「これは、おかしい」「脳卒中だったらヤバい」と思い、ひとりでテレワークをしていた私は、家族にLINEしました。
この時スマホのフリック入力もままならない状態でしたが、数分後また何事も無かったかのようにいっさいの症状が消えてしまいました。
これを1時間ごとに数分間ずつ繰り返していて、怖くて仕方がありませんでした。

仕事を早めに終えて#7119に電話をして、状況を伝えている最中に、また発作のようにめまいが起こり、今まさに症状がある旨を伝えました。
脳の病気かもしれないので救急外来に行くよう言われましたが、返事をしようにも、もはや言葉を発せなくなっており「あー、えー」を繰り返していました。その様子に#7119のオペレーターは「救急車を呼びましょうか」と言っていました。
するとまた症状がスッと消えて普通に話せるようになり、話せるうちに急いで住所を伝えて、オペレーターから119🚑につないでもらいました。

人生初の救急車です。

病院に着くと、いわゆる脳卒中か否かのテストで、両腕を前に出して目を瞑って片方の腕が下がらないか、脚でも同じようなことをしまして、特に異常は無かったです。

MRIとCTを撮り、しばらく待たされた後で、「脳腫瘍があります」と医師に告げられました。
その時は不思議ととても冷静で「脳卒中じゃなくて良かった！」と安堵しました。
「腫瘍の位置的におそらく髄膜腫、ほぼ良性です」
一連の症状は脳腫瘍が原因のてんかん発作だったこと、症状が出てしまっているので手術で摘出するのが望ましいこと、緊急性はないことを告げられ、抗てんかん薬をもらって帰宅しました。

さて、上司に報告しなきゃ。
手術するのはいつにしようか、、なんてぼーっと考えていました。