【20220601】鋼の錬金術師/復讐者スカーを観て来た【ネタバレ全開】

 

去る2022年6月1日、前評判の良さを知り、ハガレン観て参りました!!

※前提として…※

・書いた人は当時リアタイ単行本派、原作履修済
・アニメ1期完走済。劇場版、2期は未視聴。
・スカ―推しのスカ―贔屓。
・俳優さんは恥ずかしながらあまり詳しくない。この映画来るまで新田真剣佑さんを存じ上げなかったレベルに3次元に疎い。
・そもそも実写化はあまり好きではない。

そんな私がタイトルの復讐者スカ―に釣られ、まんまと観に行きました。すごいネタバレしまくってますし、スカ―贔屓を拗らせたただの偏った感想なので脚本的視点とか映画的にどうだとか、難しい事は良くわかりません。個人の感想です。

ちょっとスカ―以外のところから…
・映像が全体的にちょっと煤けた味わい深い雰囲気で、荒川先生の厚塗りカラーがいい感じに3次元に落とし込まれててとても良かった。
・白銀の錬金術師の演技が良くて、秒で退場なのはもったいない。
・ブラッドレイ、フーじいさん、ホーエンハイム等渋めの役どころが軒並み再現度高くてすごい。
・リン一行は元々和寄りのキャラ設定なので、キャラとの親和性、完成度、解像度共にカンストしている。
フーじいさんと負傷ランファンのシーンとか、もらい泣きしちゃう…
・大佐はもうちょっとシュッとした人がいいなーと思ってたけど、雨の日は無能の完全再現っぷりに大佐と言えばこれよこれこれ!!!!と謎の歓喜が沸き上がった。
・ホークアイ中尉がすごく理想通りの中尉!!!頼りになるおねえさん!!!!
・ハボック達も全然再現度高い。ハボの元気な姿に、「ラスト戦で死にかかったハボはいなかったんや…良かったなぁ…」と親せきのおばちゃん目線になった。
・エドが思ったよりめっちゃエドだった。啖呵の切り方、喧嘩っ早い切れ者、アルやウィンリィには弱いし優しい…とめっちゃ理想のエドだった。
・アルがあのでっかい鎧ボディーで人込みスミマセンスミマセンと掻き分けてるところすごく可愛かった。声くぎゅじゃないのか…とも思ったけど、全然良かったです。
・ウィンリィ元気で可愛い、イメージぴったり(*´ω`*)
・キンブリーがヤバい。要所要所にちょっとしか出てないのに存在感がすごい。後半にも期待。
・グラトニーがマジヤバい(語彙)原作の不気味可愛さが余すとこなく再現されてて良いキャスティング。夢に出そう。
2017年版は観ていないので、ラスト姐さんが既に居ないことをグラトニーのセリフで知った。
・寺田心君(セリム)は寺田心君でした。
後半の正体バレからのシリアス展開でも寺田心君なのかな…ちょっと和んじゃうな
・メイちゃんスカーと仲いいな~と思ったら原作でも結構一緒にいた。
アルよりスカーさんとラブフラグ立ってない?大丈夫?
・スカ―。そう私は彼を観に行ったんです。
だって20年来の推しだもの。

私のツイッターでもちょっと触れましたが、多分実写ならではの感覚なんだけど、原作だと国家錬金術師絶許マンとして表情がぶれる事ってほぼなかったんですよ。感情出すのって大抵故郷殲滅への怒りか、兄者絡みか。
それが、新田真剣佑さんの血の通った演技によって、いーい意味で、復讐の虚しさと憎しみの狭間でもがいて抗っているような、人間くささが加わって…ちょっと寂しそうに伏せた目線とか、言葉の間にあふれ出る人間味…復讐者とはいえ一人の人間なんだよっていう…。
あああ応援上映が許されるなら私はずっとスカ―愛を叫び続けるだろう…。
ちゃんと右上腕筋の境目につなぎ目が描かれてて、あっ監督さん解ってる!!!!となって死んだ。原作読み込んでない人なら見逃しそうな、でもとても大切な腕の傷!!!!監督さんありがとう

あと、結構喋りが片言というか、これ最初違和感だったんですが、イシュヴァールとアメストリスでは言語が違うので、エドたちアメストリス人と話す時には共通言語かアメストリス語を使って、だから片言に聞こえるっていう演出だったのかな…だとするととても、エモい。(イシュヴァール人同士で話してる時には明らかに口調が違ってた。気がする。)
事前評価で目が赤くない!!って言うのを見たんですが、アップで観るとちゃんと赤かったので良かったです。

ていうかスカ―さん「ここは己に任せて先に行け」とさらっとフラグ建てるな!!!!!おめーも生きるんだよォォ!!!!!
原作準拠なら大丈夫だと信じたいけど…。

あとここ本当に1番涙腺に来たとこなんですが、スカーがウィンリィに真っ直ぐ謝罪の言葉を伝えたシーンが本当に本当に良かった…!!!!!
原作だとはっきりとしたごめんなさい描写がなくて、これはこれで覚悟ガンギマリの復讐者としてのぶれなさなのでこっちがいい、あっちがいいという事ではないです。
立て続く乱戦の中有耶無耶になっただけで、スカーには罪なき医者を手にかけた負い目が確かにあり、機会があればこんな風に言葉にして謝りたかったのかもしれないなぁ…という目から鱗の新解釈が20年の時を経て得られたので、この一言を入れて下さった監督には心から感謝致します。
…こんなに熱くなってますが、私の強めの幻聴だったらすみません。

また、親の仇と知りながら目の前の傷ついた人を放っておかず、手当しちゃうウィンリィ…ウィンリィの手は人を救う手である事を直前のエドの言葉も合わさり、これでもかと体現していて、もう本当…良かったです。

・原作知ってる人にはここがこう飛んでこっちにこう繋がるのね、と解るけど原作知らない人にとっては結構時系列も場面もポンポコ変わるので、これを機にまた原作が広まればいいなーと思います。
そもそも錬金術って何?錬成陣って何?…という根幹は必要最低限しか語られないので(17年の映画では説明されてたのかな…?)まあ映画で台詞で長々説明しても野暮なんかな。
なんかこう物質を直したり怪我を治したり、建物壊したりできるすごい力だよ!
使い方間違うと悲劇だし世界を滅ぼしかねないよ!!!!くらいにふわっとしてる方が映画的には正しいのかも。
或いは完結編で上手いこと説明があるのかも知れません。
ここは完結編を楽しみに待ちます。
イズミ師匠やオリヴィエ姉御、新キャラの活躍もとても楽しみです!!

でも、全然説明不足にも感じなかったし、場面転換やつなげ方が本当に自然で限られた尺にまとまっていたので、監督さんがそれだけじっくり原作を読み込んでくれたんだなぁ…と思うと嬉しいですね。

初回は様子見で1200円サービスデー狙いでしたが、完結編はフルプライスで見届けようと思います!!!!!!

ここまでのお付き合い、誠にありがとうございました!

また完結編鑑賞後、感想を書きに来れたらなぁと思います。

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