ちいかわ最新話を見た私氏、大いに戸惑い何も手につかないので備忘録。

「強さ」って何だろう、生きるって何だろう。そんな哲学を、ちいかわという大ヒットゆるかわシュールコンテンツにいやおうなく考えさせられる。
先日のFNS歌謡祭では、ハチワレ役の田中誠人君がニコニコキラキラででっかくてかわいいちいハチに囲まれて出演してましたね。平和が詰まってて、なんだかずっと泣きそうでした。
ずっと平和であれ…だけど、薄氷一枚のギリギリで成り立ってる平和だからこそこんなにも尊く、心揺さぶられるんだろうか。
ちいかわはアニメから入ったド新規もいいところですが、知れば知るほど深くて、怖くて、愛おしくて。小さい体で世界の理不尽に立ち向かう姿は眩しく、だけど危ない目には遭わないで…という保護者目線にもなってしまう。

最新話はかつて小さく弱く、虐げられる側であったあの子が同族を虐げる悦びに目覚め、中身は虐げられる側のでかつよがそれを諫めるという、なにこれ最終決戦か?くらいの緊張感ですが、その直前回がハチワレの特訓編。ここが繋がって何か起こるとしたら、嫌な予感しかしないんよ…。

ハチワレちゃんは、特訓決定から今現在に至るまでずーっと心ここにあらず。
オンラインゲームで疑似的にランカーになり、相棒と手を叩いて喜ぶ。
それを本物のランカーに祝われ、本物の特訓のお誘い。
ランカーに憧れて憧れて、常に「強くなりたい、強くならなきゃ」と自己暗示をかけているハチちゃんにとっては夢のような話。食い気味前のめりにもなります。ですが相棒は試験勉強があり、特訓はお預け。
憧れのランカーに特訓をつけてもらえる、強くなりたいハチちゃんにとっては絶好のスキルアップのチャンスなのに、実際は二の足を踏み、声をかけられずちいちゃんの家周りをうろうろしてみたり、会話をしてもどこかぎこちなく、ちいちゃんに遠慮してる感がものすごいんですよね。
ひとえに、ハチの友達を放っておけない優しさなんだろうけど…これがいざ実戦で自分の、ともすれば師であるラッコ先生の足を引っ張りそうな気がして、すごく不穏。
自由奔放なうさぎと違い、だいたいは常に一緒のふたり、戦闘面だけでなく日常会話のリードもお買い物のフォローもしてあげてるハチのことですから、ちいちゃんを放置して自分一人が特訓受けるという状況はハチにとって好ましくないんだろうな、というのもすごく良く解るんです。
でもな…そんな心あらずに特訓しても、強くはなれんぞ…!!!!!
ちいちゃんはちいちゃんで自分のやるべき事に向けて励んでいるわけで、合否がどうあれ(合格してほしいですが!!)ハチちゃんも自分のやるべきことやりたいこと、闇雲に「強くなりたい」ではなく、「強くなって、何がしたいか」に真摯に目を向けてほしいし、その為の足掛かりをもっと大切にして欲しいのです。
遠くから見ているだけだった憧れの先生が訓練をつけてくれる、そんな好機を友達心配補正で無碍にしてほしくない。
そうじゃないと、強くなりたいことに拘りすぎて、でも内心は迷いまくりでブレブレのハチちゃんが今でかつよvsあの子の仲裁又は討伐に向かったとしても絶対に勝てないし、最悪特訓を持ちかけた先生が責任感じて庇って食べられ いややめよう
でもここであの子対でかつよを持ってくるの、特訓編と無関係とは思えないんですよね……まあ角折ちゃんの話の続きにどら焼き持ってくるナガノ先生のことなんで、無関係の可能性も1000パーあり得るんですが…。
一応、前回で次の試験は一緒に受けようと約束し、わだかまりは晴れてるっぽいので、今回の戦闘?もハチちゃんスキルアップのお披露目イベントかもしれない。そうだったらいいな。
モブには厳しい、容赦ないことで有名ですが、さすがにネームドキャラかつ主人公の先生ポジをここでどうにかすることもないでしょう…メタ的に考えると危ういポジションでもあるんですが。先生最推しなので私がどうにかなってしまう。
とにかくあらゆる予想を軽々超えてくるのがちいかわのよさみでもあるので、何が起こってもいいように覚悟だけはキメておきます。
あのこはあのこで、出来れば小さいものを虐げる以外の幸せを見つけて楽しく暮らしてほしいし、でかつよは外見でかつよのままでも幸せになってもらいたい。中身が危なくないと解ってもらえさえすれば、仲良くなれそうだし。ハチの拾魔編で見せた話し合いスキル(あの時は不発でしたが)を存分に生かして、なんとかこう…なんとかなれ!!!!

そもそも論、あのこを躍起になって討伐しようとしている鎧さん側の気持ちが良くわからない。
あのこが生活区に侵入して手あたり次第暴れる、とかなら自衛の意味でも解らなくもないんですが、森でドーンしてはしゃいでるだけだし…。
定期的に武器持って退治に行くのはちいかわ側だし、それを追い払っても返り討っても、それは正当防衛だし。
良く言われている、強い負の感情がキメラ化を促進する、というのであれば、ちいかわ族にとってはでかくて強い怪物を討伐に行かされる事こそが結構なストレスだろうし、第二第三のあのこを生み出す可能性が高まるというデメリットあれど、倒すメリットってないと思うんですよね…。
…報酬が飛びぬけて高いとか?確かにトップランカーの先生はふんだんに報酬を得て、マイカーも持ってるし、並のちいかわ族とは一味違う生活を送ってますね。高い報酬を目当てに、皆自ら志願しているのかな…。
でもやってることは同士討ちだし、討伐の報酬を決めているのはほかならぬ鎧さんで、そこはかとなく悪意を感じてしまうな。
フルアーマーの鎧さんが武器持って討伐行けば強いんじゃね、と思った事もありましたが、そうできない事情があるんだろうな。
ポシェ鎧さんや郎の師匠、喫茶店のマスター等いい鎧さんが目立つけど、いい鎧さんはむしろほんの一握りなのかも知れない。
世知辛い…。頑張れちいかわ族。









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