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フリーザの願いを叶えた父から学んだこと

父親がガンで死んだ。僕が15歳の時だった。

物心はとっくについてたが、どれくらいの闘病期間だったのか。実はよく知らない。

あまりに長い入院期間に疑問感じ、母親に尋ねると、お医者さんからのアドバイスで受験生の僕には父の病状を伏せておいたらしい。

結果的には看取ることも出来たし、当時の対応も正しかったと思うが、イマイチ「父親が死んだ」と言うことが現実のこととして受け入れられない自分がいた。
「心臓止まったけど、また動き出すんでしょう」と物心が付いてたはずの僕は本気でそんな事を考えていた。

今でも夢に父親が出てきたりするが、当然父親は歳を取らない。調子良い時のつやっつやの状態で出演する。

フリーザの求めていた不老不死の体を父親は手に入れたのである。

  (もう、死んでるけど)

 

父親として子に何を残すか

母親曰く、3人兄弟の末っ子の僕は父親に一番可愛がってもらった子どもだったらしい。

確かに可愛がられてた方だと思うが、父親が上の2人にどう接してたかなんて知らないから比較はできない。
(父は高校生のとき、教頭を殴って退学になったという少々やんちゃ者で照れ屋でもある。ビデオやカメラを向けられると他所行きの行動を取るし、日記をつけるタイプでもない。)

2歳と0歳の2児の父となった今、ある感情がニョキニョキと芽生えてくる。

それは父親が僕を育てた当時の記憶や感情に、父親の言葉で、文字で、声で、触れることが出来たら、一層の感慨を持って子育てに向き合うことができるのではないかということである。

フリーザの願いを叶えた父だが、もうこちらの世界に現れることはない。せっかくニョキニョキと芽生えた感情だが、行き場を失っている。

ならば、その感情は自分の子どもたちのために使っていこう。

父親としての僕が、2人の子どものため、その先の孫のために子どもの成長記録とその時々の自分の感じたこと、子に願うことを活字にして残していこう。

以上が、これからアップしていこうと思ってるnoteのまえがきです。

蓋を開けるとくだらないことばかり書いてるかもしれないし、半年くらい何も書かないかもしれないですが、動機はこんな感じです。
それを踏まえて楽しんでもらえたらと思います。

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