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シャーマニズムとは?

シャーマニズムとは宗教ではなく、「シャーマン」と呼ばれる人が様々な意識の世界に旅する伝統的な信念体系です。 「主にシャーマニズムが見られる文化は、シベリア、フィンランド、北ヨーロッパ、モンゴル、トゥバ、中央アジア、中国、東南アジア、チベット、ネパールの部族グループです(Wood、2017、pp 8)。私が実践しているのは「コア・シャーマニズム」と呼ばれる現代的なシャーマニズムです。

私はシャーマンの手法を取り入れ、訓練、実践していますが、いわゆる「シャーマン」ではありません。私のように、シャーマニズムの手法を日々の生活で訓練し、取り入れている人をシャーマニック・プラクティショナー(SP)と呼びます。

日本は元々、アニミズム(自然や物にスピリットが宿っているとする信念体系)の文化をもった国です。でも、シャーマニズムの国か?というと、そうではないようです。では、神道の神主や巫女さんは、シャーマンではないの?シャーマニズムの定義も様々なのですが、私が実践している「コア・シャーマニズム」もしくは、現代シャーマニズムの定義だと、スピリット(霊)と交信する点では同じ似だけれど、方式が少々違います。

日本全体で多く見られるのは、スピリットを生きている人に降ろして、この現世で交信する方式。私がやっている方式は、私自信がシャーマニック・プラクティショナー(SP)として訓練し、スピリットとなって、彼らスピリットの世界へ入って行く方式。それぞれ、メリット、デメリットがあります。前者は、スピリットとの交信を高い技術と能力のある人々のみが執り行うため、交信が明確。ただ、ある特定の人々が独占する危険性がある。後者は、誰でもスピリットの世界を体験し、スピリットと交信できるけど、自分自身の質を高めないと、曖昧な交信となってしまう。

シャーマニック・プラクティショナー(SP)は、スピリットからの助けと癒しを求めるために、異なる次元へ意識的に旅に出ます。 異次元では不思議な夢を見たときのように、様々な出来事が起こります。SPはそれらの体験に積極的に参加し、体験します。このプロセスは「ジャーニー(旅)」と呼ばれ、しばしば「トランス状態」または瞑想や夢の状態に似ていると言われています。ただし、大きな違いは、SPはジャーニーで様々な体験をしている最中も、自分の身体と状況を意識しています。また、ジャーニーの基本は、特定のミッションを念頭に置いて、スピリットの指示に従うです。SPは全てスピリットの指示に従います。SPは積極的に質問することを求められますが、ジャーニーをコントロールすることはできません。

「コア・シャーマニズム」とは?
ニコラス・ブリーズ・ウッドによると、「1980年代初頭に、一般的にコア・シャーマニズムとして知られる新しい西洋スタイルのシャーマニズムが登場しました。これは、主にマイケル・ハーナーの本によってもたらされました。 コア・シャーマニズムは、トランス状態に入り、スピリット・ワールドに旅立つという基本モデルを採用しましたが、すべての文化的側面を取り除き、西洋人にとってより簡単に理解できるようにしました。 コア・シャーマニズムの基本的な教義は、誰もが自分自身や他の人を助けるために旅に出て、シャーマニズムの手法を生活に取り入れることを学ぶことができるということです。 これは間違いなく真実であり、多くの人々はコア・シャーマニズムの手法を学ぶことから多くの利益を得ています。」(Wood、2017、pp 10)。

Wood, Nicholas Breeze. 2017. The Sacred Hoop Guide to Shamanism, Special Issue 2017, Sacred Hoop. http://www.sacredhoop.org/FreeGuide.html

この記事では、アイヌ文化におけるスピリットとの関わりについては、あえて取り入れていません。この真のシャーマニック・アニミスティック文化について語るにあたり、私はまだ知識不足ですので、執筆は控えました。大変な興味と期待をもって、現在勉強中です。

写真:アレス・ステナー、スウェーデン・スコーネ地方


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