起立性調節障害の大学進学
中1で起立性調節障害と診断された長男、この春から大学に進学した。まだ体調が安定しないので、結構休んでいる・・・単位が取れるか心配だけど、5年、6年かかっても長い人生のうちなら短いものだ、と思うようにしている(学費の心配は横に置いておいて)
中学生で不登校になって「この先どうなっちゃうんだろう」と心配だった私に向けて「我が家はこういう進路を取りました」と書き残しておこうと思う。
中学は半分、完全不登校、1日も出席せず、卒業式も行かず卒業アルバムも買わなかった。そんな中で選んだのは通信制高校、N高。1年目は通学コース(電車乗り換えて1時間)にしたけれど、結局体調が悪くて通えず、2年生からはオンライン通学コース(週1)に変更。週に一度、木曜日の午後の時間をオンラインクラスで受講し、高校の単位は通信制で取得。
体調が悪くてオンラインでも出席できないこともあったけど、少しでも同じ年代の人たちと繋がっているのは、親としては嬉しいことだった。授業も楽しかったらしい。
体調が安定しないまま高2の春にパパが亡くなり、全く余裕がないまま高3に突入。長男も「大学は行きたい」という希望。
今の大学入試は本当に複雑で、総合入試だけだって1つの大学で何個もある。それを理解し、日程を把握し、書類を揃えて、さらに数校をブロックのように日程を組んでいくのは大人にとっても至難の業。
N高のオンライン進学説明会や、担任との面談などもしつつ、パンフレットも請求して読み込んだり、並行してオープンキャンパスへ。何しろ中学からほぼ引きこもりの長男、大学の雰囲気だけでも触れて欲しかったのだ。
コロナもすこーしだけ落ち着いてきて、夏休みの猛暑の中、3つの大学、専門職大学をまわった。本当に規模も雰囲気も全く違って、やっぱり行ってみるって大事ですね。
長男希望のプログラミングや自動運転などを学べて、家から通える大学を3つまで絞ったのが8月。理系大学ってなんでキャンパスが東京端っことか神奈川にあるんダァー。遠すぎる。
N校はちゃんとレポート提出していればちゃんと成績がもらえるので、総合選抜入試の成績基準はなんとかクリア。結局長男はオープンキャンパスで一番気に入った大学の総合選抜入試で11月1日に合格。偏差値的にはかなり低いけれど、プログラミングを学べて、家からも1時間かからないキャンパス。
N校は指定校推薦があまりなかったので、もし指定校を狙うのであれば、他の通信制高校の方が良いかなと思います。
昭和生まれの親としてはもう少し偏差値も知名度も高い大学に行ってくれたらいいのになあと思っちゃったのですが、入学してみてこの大学でよかったと思っています。何しろ大学入試の勉強をほぼしなかった長男、数学や物理の基礎からやってくれるし、支援センターではわからないところをマンツーマンで教えてくれるという丁寧さ。
健康センターに相談もして、合理的配慮の申し込みもしました。休みがちだけど、これでなんとか単位を取れたらいいなあと願ってます。
受験して合格するのかと思い悩んでいた1年前、そして大学なかなか通えないけど、なんとか頑張っている長男。少しずつだけど前よりは体調も良いし、このまま楽しい大学生活を送れますように。
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