過去だって変えられる
ニューヨークライフバランス研究所の
ポジティブ心理学コーチング講座
第10回目が終了しました。
テーマはクライアントの状態について。
不要なラベルは貼らない
講義の中では、クライアントの3つの状態について学びました。
時には何となく話をしたり。
時には周りのせいにしたり。
そして、自ら行動を起こしたいと願ったり。
クライアントには様々なタイプがいます。
しかし、重要なのは、『タイプ』ではなく『状態』であり、変化する事があるということ。
思えば、自分だって周りのせいにしている時がたくさんあります。
(娘の夜泣きや。主人がソファの住人な事。)
いくら『変えられるのは自分だけ』と言われても、それが応援や激励ではなく、責められているように感じる時だってあります。
でも、それは今がそんな『状態』なだけ。
どんな人間だって、自らの行動で状況を変えてきた経験があるはずです。
今の状態を責めるのではなく、ちゃんと、その経験を思い出したり、新たな行動に火をつけることができると信じる事がコーチとしてできること。
また『状態』と知っていれば、コーチという立場を意識しなくても、不要に周りに対してイライラしたり失望したり、ヤキモキしなくて済むと感じました。
『耳を傾ける』パワー
クライアントのみならず、自分も、そして大切な人も。もし大変な状況に陥ったらどうすればいいのか。
もちろん、自分の力以上のことをせず、専門家につなげることが大切です。
でも『ただ耳を傾ける』だけ。
それだけて大きな力になる事を学びました。
アンチフラジャイルとわれる、逆境後に成長が起こりやすい環境のひとつとして、
むりやりに成長を促すのではなく、逃げずに向き合うストレスへの対処法があります。
ちょうど、この講義を受ける直前に大きな事故から生き残った方の取材を目にしました。
脚に怪我を負いながらも、見事に事故の経験を乗り越えた男性は、『ただ看護師さんに話をした』と語っていたのです。
まさに医療従事者の方の『コーピング力』だと感じました。
過去だって変えられる
そして、逆境後に成長を促す環境として、もうひとつ。
大変な中でも、あえて良かった事を探すというものがあります。
ちなみに、私は10代の早い頃、父を亡くしていますが、父が生きていたら今のような私はいなかったと言い切れます。
誰しも多かれ少なかれ、さまざまな経験を持っています。
その経験が、完全無欠の綺麗なビー玉になる事はないでしょう。しかし、いつまでも大きくて重たくて暗い鉛として抱えておく必要はありません。
『過去は変えられない』と言いますが、過去に起こった事実は変えられなくても、いつ・いかなる形でも捉え方は変えられるのです。
それは松村亜里さんがポジティブ心理学コーチング講座の第1回目に言われた言葉どおり、『ある』に目を向けパラダイムシフトを起こす。そのものだと感じます。