シェア
panda1
2021年5月6日 23:42
ね、昨日の優香の反応なんだったのかな通学路の僕達の会話。彼女はやはり違和感を持っている様だ。あの鬼女の反応は普段からすれば信じられない反応だったみたいだ。そんな彼女に知らぬ知らぬを通す僕。押し問答ばかりしているとあっという間の学校だ。手慣れたようにクラスへと向かい、静かに扉を開ける。もはや慣れてしまった静まる教室。しかし、この日に限ってはいつもと違う。恐怖と興味が入り混じった目が彼女
2021年4月28日 13:36
「解決の方法なんだけどさ…… 川口さんの赤ちゃんに関係してくるんじゃないかと思うんだ」思った通り、彼女の体は硬直する。「川口さんの中にある赤ちゃんへの罪悪感がおそらく僕を産んだんだと思う。だからこそ、川口さんが自分の思いに折り合いをつけて乗り越えていく事が必要なんじゃないかって話」彼女は言葉を発さない。発せない?暫くすると声を絞り出す様に僕に問いかける。忘れろって事?そうだ
2021年4月20日 17:48
「よくある話なんだけどね。確か梅雨深い時期の頃。当時の私は大学受験を意識しだして勉強に力を入れようとしてたの。でもね、残念な事に勉強が余り得意でもなかったんだな。特に国語は壊滅的。だから、毎日、放課後に職員室まで足を運んでたの。現代文担当の永見先生に教えてもらうために。もちろん、勉強を頑張るためって言う目的も大いにあったんだけど、途中からは永見先生に会いにいく事自体が目的になっちゃってた。高校く