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線の恋病

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この小説書くのが一番頭使ってる気します最近笑 なるべく色々な描写挟みたくてやるけど難しい…… なんとか面白くなれ〜〜笑
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線の恋病 第10話

線の恋病 第10話

理沙と別れた次の日の正午、僕はキャンパス内のベンチに座り、ゼミまでの時間潰しをしていた。
寒空の下軋むベンチに腰掛ける僕を号棟黒ガラスに反射した偽太陽がじんわりと照らす。僕を照らす黒ガラスの中の陽光は本来の温もりを何十倍にも薄めたもの。
そんな薄味な陽光にあてられ、ふと僕の頭の中を実家のカルピスがよぎった。カランカランと頭に響く氷の摩擦音が僕の体を余計に震えさせる。

冷たいな

ベンチから見る漫

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