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線の恋病

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この小説書くのが一番頭使ってる気します最近笑 なるべく色々な描写挟みたくてやるけど難しい…… なんとか面白くなれ〜〜笑
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#創作

線の恋病 第10話

線の恋病 第10話

理沙と別れた次の日の正午、僕はキャンパス内のベンチに座り、ゼミまでの時間潰しをしていた。
寒空の下軋むベンチに腰掛ける僕を号棟黒ガラスに反射した偽太陽がじんわりと照らす。僕を照らす黒ガラスの中の陽光は本来の温もりを何十倍にも薄めたもの。
そんな薄味な陽光にあてられ、ふと僕の頭の中を実家のカルピスがよぎった。カランカランと頭に響く氷の摩擦音が僕の体を余計に震えさせる。

冷たいな

ベンチから見る漫

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線の恋病 第9話

僕は麻里さんと別れ、町へと戻る細い地下通路を登る。通路の中は狭苦しい空間に対して、不均衡なくらいの渋滞が続いている。

スマホの画面に目を遣る。どうやら少しだけ遅刻しそうだ。

暫く待っていると、ぞろぞろと渋滞は上へ上へと進み出した。
一度進み出すと止まらない。まるで喉の奥に溜まる吐瀉物を吐き散らかすかの様に人々は溢れ出て行く。僕も紛れて町に出る。

町に出ると、店灯りの隙間から覗く赤や緑の装飾が

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線の恋病 第8話

線の恋病 第8話

ガラスに囲まれた店を聞いた事もないジャズが僅かに揺らす。空調が効き過ぎる店内は季節感すらも何も無い場所。ブルーの照明に光るステンドグラスやバロック様式のインテリアだけが時を止めたかの様に静かに並ぶ。敢えて醸し出されているレトロな雰囲気の中、スマホを握る客達。
青い空間の中から白いフラッシュが僕の意識を過去から連れ戻す。

「どうしたの鉄平君、唇触ったりなんかして?」

テーブルのメニュー越しから麻

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