見出し画像

新しい概念

こんにちは、panです。

自分が想像できることは、
大抵、今まで何らかの形で経験していることだったりして、
その想像できることを超えた出来事や情報が入ってくると
どう分類したらいいのか分からなくなる。

自分の脳の中のどの抽斗にしまえばいいのか分からない。
どう名前をつけて、どう処理したらいいのか分からない。
だから、受け入れるのに抵抗感を覚えてしまう。

昨日、スーパーで買い物をしてると、
突然、真横から声がして、
「新潟県人は、ほんとうにとろいわ~」
って言って、去っていった。

めっちゃ怖かった。。。
その人を見ると、おっちゃんで、
ロン毛だった。
突然、声をかけられたというのと、
そのビジュアルに目を奪われて、
しばらくその人を目で追ってしまった。

その人は、他にも私にしたのと同じように
突然真横に現れて、
どうやら同じようなことをブツブツ言ってた。

他の人もびっくりして、
その後、後ずさりして、
その容姿にびっくりしている様子だった。

自分が想像できる範囲外のことが視界に入ると
分類ができず、しばらく思考停止状態になってしまった。


ただ、こういうこともあった。
以前勤めていた部署で、自分の通勤の途中の大きな交差点には、
若干、自閉症気味のおじさんが、
信号を待ちながら独り言を言っていた。

はじめは、今回同様、
ちょっと怖かったので距離をとっていた。
でも、その人は大体毎日のように、その場所にいて、
通勤を続けているうちに、その人はその交差点の風景の一部になっていった。
だから、ある日、その人がいない日があって、
「あれ、今日はいない。どうしたんだろう。」
とその人の身を案じるくらいになった。

そのように、ある程度の時間をかけると
はじめは異物感を覚えるようなことがあっても、
次第に受け入れられるようになっていく。
きっと、日々、目にすることによって、
だんだん、その異物感を覚えていたものを
分類できるようになり、どこかの抽斗にしまえたんだと思う。


今日は、理科の授業で【イオン】をやった。
【イオン】と言えば、自分が初めて習った当初は、
これまで習った化学反応式だけで、十分世界は成立してたのに
また新たにルールが追加された感じになって、
しばらく受け入れられなかったのを覚えている。

新しい概念は、今までに経験したことのないものなので、
簡単には受け入れられない。
でも、時間をかけていけば、ちゃんと受け入れられるように
なってくる。
人間なんてそんなもんだ。
(もちろん、宿題をやったり、復習をしたり、演習を重ねることは
必要なことは大前提であるが。)

私もこの年になっても、
新しい概念はやっぱり抵抗があるし、
受け入れるのに時間がかかる。

大人になると、そこで、その情報や知識を手に入れるかどうかは
自分で選べるけど、
できるなら、その都度、ちゃんと勉強をして
自分をアップデートしていきたいと思う。

子どもたちの【イオン】に対する反応を見て、
改めて勉強になった。

いいなと思ったら応援しよう!