聖徳 通信 産業・組織心理学Ⅰ レポート 第2課題 評価B 「ヒューマンエラー」と「エラーを防ぐデザイン原則」について概説し、身近な具体例を挙げて論じなさい。

設問:「ヒューマンエラー」と「エラーを防ぐデザイン原則」について概説し、身近な具体例を挙げて論じなさい。
本文: 
 本レポートでは、ヒューマンエラーとエラーを防ぐデザイン原則について、身近な具体例を挙げながら概説する。
 ヒューマンエラーとは一般には「期待を逸脱した人間の誤った行為」であると考えられる。エラーの発生原因は、人間側だけの問題ではなく、行為の対象であるモノや機器、システムのほうにあることも多い。例えば、自宅のエアコン二台のうち、一方のリモコンAは電源が赤ボタンで、もう一方のBは暖房モードが赤ボタンだとする。Aの操作が慣れている人間の場合、Bの電源をオフにするつもりで、暖房モードを押してしまうことがある。この例のように、その行為が生じた状況下では合理的な行為であったという考え方は「局所的合理性」と呼ばれている。つまり、ヒューマンエラーは人間の中だけで生じる閉じたプロセスではなく、その行為が生じた状況や環境、与えられた情報、与えられたモノや機械とのインタラクションの中で生じている。

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