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夏雲を地平に沈めてごろ寝する

幼いころ、

車内から見る月が

ずっとついてくるのが不思議でした。

きっと誰もが経験したことと思います。


同様の現象かどうかわかりませんが、

外の風景を見ながら

たたみにごろりと横になると

遠くの地平がせり上がって

いくような不思議な感覚がありました。


最近はたたみのない住宅も多いそうですが

開け放した窓から風を入れながら

寝ころんで

たたみの香りを嗅いだ

幼い思い出のためだけにでも

たたみには存在価値があるような気がします。


そうそう、

冬のよく晴れた日に

外干し中のたたみに寝ころんだ

思い出も最高です。



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