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誰かに許してもらう必要なんてなかった

ここ数年、ずっと引っかかっていたことがある。

それはいろんな要素があって、うまく言い表せないけど、
大雑把にまとめると「専業主婦をしていることへの罪悪感」なんだと思う。この罪悪感は誰に向けられているものかというと、
主人を含めた、私に関係のある働いている人たちに対してなんだと思う。

私は「育児・家事に専念する為」という名目で大学を休学して専業主婦になって早3年になる。
子どもの面倒を見ないといけないとは言ってるけれど、専業主婦には通勤も無いしノルマもない。
仕事(と言っていいものなのか)は就労している人たちよりは、自分のペースで物事を進められる状況ではあるのだと思う。
(要領の悪い私は子どものペースに巻き込まれ「自分のペース」なんて言ってられない日々なのだけれど)

それなのに、私にはこの仕事や生活スタイルが合っていないのか、日々少しずつ不満が溜まっているようで。
突発的に感情のボルテージが上限を超えて大爆発したり、かと思えばどん底まで落ちてしまって使用不能になったり、家族に辛く当たってしまったり、友人に愚痴聞いてもらったりと言うことがよくある。

その時、「ごめんね、こんなつまんないことで愚痴愚痴言って。あなたの方が毎日いそがしくして大変なのに」と付け加えるのだが、
そう言うと大抵の人は「あなただって頑張ってるよ」と言って褒めてくれる。

「頑張ってるよ」って言われたいのか。
人に褒められたいんだ。評価してもらいたいんだな〜私。

そう言われると、「そういう風に見えるんだな」と安心するけれど、それも一瞬のことで。
「いや、働きながら育児してる人もたくさんいるし私なんて…」となってしまう(面倒臭いやつ)
評価してもらえたところで、腑に落ちなくて結局落ち込んで。
その無限ループをここ数年繰り返してきた。

私が本当に欲しいものは何なのか。
私は何に不安や不満を抱いているのか。
どうして腑に落ちないのか。

腑に落ちないのは、相手の言ってることに納得出来てないから。
つまり、私自身が私の今の現状に納得出来ておらず、それを受け入れられていなかったのだ。

大学卒業を引き延ばし、フラフラしている自分
同年代の人たちのように、経済的に自立できていない自分
自分で決断して家庭に入ったのに、愚痴愚痴言っている自分
今の生活スタイルに不満を抱いているにも関わらず、それを解決するためにアクションを起こすことはない自分

問題はこんなに近くに、ずっと自分の中にあったんだなぁ。
そう気がついて、モヤモヤが晴れて心の中がすっきりしたのと同時に、とっても悲しくなった。
自分、かわいそうに。ずっとずっと自身の言葉で自分を責め続けていたんだなぁ。

確かに罪悪感を抱くときって、他人に危害を加えてしまったり何か指摘や注意を受けたりなどの外的要因があるはず。
今回の場合は誰かに悪影響を及ぼした訳でもなければ、「お前はいつも暇そうでいいな」と言われた訳でもない。

自分で自分を責め続けていたことに数年越しで気がつくなんて、虚しいやら悲しいやら。
でも、気がつけたお陰で、これからはわざわざ他に求めに行かなくても済むんだ。(人に褒めてもらいたい時もあるけどね)

他人がどうこう言ったって、結局は自分次第で。
自分の考え方を変えなければ、どんなにいい薬も効果を発揮してくれないんだね。少しずつでも自分のことを受け入れて、許して、受け止めていこう。
今すぐどうこうできることじゃないから、もうしばらくはモヤモヤしてるんだろうけど。