文月|梅仕事の成果
梅雨らしからぬ晴天続きで七月がはじまりました。
先日インスタグラムでご紹介した、梅シロップつくり。無事にできあがりました。
洋梨のようなフルーティーな香りが特長の、有本農園さんの翠香という梅を取り寄せて、初挑戦しました。
とろりと透き通った琥珀色。ひとさじ味見をして、
「おいしい〜!」
美味しんぼの栗田さんのような抑揚で自然と声にでました。香りが豊かで、梅のうまみがぎゅっとつまっています。
当初は、引くぐらいの砂糖の多さに、
「梅の水分だけでこの大量の砂糖が溶けるのだろうか」と気を揉んでいましたが、心配をよそにきちんと水分がしみでてきます。
なるべくはやく溶かすために、瓶を振るのが日課となりました。
スノードームのように舞い上がった砂糖粒がゆらりと降りつもり、砂糖のかたまりがじわりじわりと液体へ姿をかえていくさまは、「育てる」精神が刺激されて楽しい日々でした。
砂糖が溶け切ると出来上がり。
まんまるからしわしわになった梅の実たちに、頑張って水分出しきったな!と褒め称えたくなる仕上がりです。
しわしわの実を齧るとほんのり酸味がありました。
梅干しの酸っぱさは、塩分によるものと思い込んでいましたが、梅そのものに酸味があるんですね。刻んでお料理に使えそうです。
暑さがつづく毎日、サイダー割りやかき氷も楽しめます。
ちょうど今時期は梅仕事の成果がみのるころ。みなさま、今年の塩梅はいかがでしたか。